ayumi hamasaki ARENA TOUR 2012 FINAL | CMJKオフィシャルブログ『LOST CONTROL』powered by アメブロ

ayumi hamasaki ARENA TOUR 2012 FINAL

昨夜リハーサルから帰ってきて疲れて寝てしまって2時間で目が覚めて日仏戦観て興奮して寝付けずこの時間にアサヒスタイルフリーを飲んでいるダメ人間CMJKです。おはようございます。

しかしこの時間に浅漬けとアサヒスタイルフリーだけを買い求めるダメ人間に対しても笑顔で「またお越しくださいませー♫」と言ってくれるコンビニの店員はなんて神々しいんだろう!そんなこと言われたら、また朝方に来ちゃいますよーー(泣)

さてそんなことはどうでもよくて去る11日、代々木第一体育館に“ayumi hamasaki ARENA TOUR 2012A~HOTEL Love songs~”、10ヶ月に及んだツアーの最終公演を観に行ってきました。

もう終わったので多少ネタバレな事書いてもいいですかね?ほんのちょっとだけ。
行けなかったのでDVD買う!という方も大勢いらっしゃるでしょうからほんのちょっとだけ。

あゆちゃんの魅力の一つとしてまず挙げられるのが、あんな小さい体のどこからそんなパワーが出るのか、鬼のように「ローーーック!!!」という感じでロック魂が感じられるところだと思います。あゆちゃん自身がルーツ的にスッシング・パンプキンズ等のオルタナティブ/グランジやモダンへヴィー・ロック/ミクスチャーが好きなので当然ちゃあ当然ですが、ロックっぽい雰囲気だけを表層的になぞらえたロック「っぽい」シンガーよりはよっぽど「ロック」です。半信半疑に思う方がいらっしゃったら是非ライブをご覧頂きたいです!

それともう一つ、我が国が誇るポップアイコンとしての自分をきちんと受け入れて、ポップでかわいらしくてダンサブルな楽曲とパフォーマンス。これもあゆちゃんの大きな魅力のひとつだと思います。

で今回は割と後者に比重が置かれた構成で、タスクの手によるサイドチェインがぼわぼわ炸裂する「Party Queen」をピークに持ってくる構成で、かなりダンサブルでポップで煌びやかでとてもかわいらしいステージングでした。

それに合わせてか声の出し方も良い意味でとても力が抜けていて、ふわっと力が抜けた時の声の「抜け」がすごい良くて、あれっ!?これはもしかして新境地なのかも!?と思ったくらいヴォーカルが良かったです。

僕は実はアーティスト時代事務所にボイストレーニングに行かされまして、当時は嫌で嫌で仕方がなかったんですが、(今はその時の経験を宝物と思ってますが)ボイストレーナーの亀渕友香先生がいつも「がんばって(声を)張って、どうだすごいだろう?というのは訓練すれば誰でもできる。でも本当にその人の声の魅力が出るのは、頑張り終わって歌が着地する、力が抜けた瞬間。そこで『声フェロモン』が出る」と言っていたのを思い出しました。

とにかく声フェロモンが出てました。かわいいかっこいい聴いてて気持ちいい、そんなヴォーカリゼーションでした。エラソーにすみません・・・

あと驚いた&嬉しかったのは、ラスト・アルバム「Party Queen」からの、僭越ながら僕がアレンジをさせて頂いた楽曲たち・・・正直、最新の音色やプロフラミング的アプローチを施した「実験的」とも言えそうなちょっと聴いただけでは「小難しい」と感じてしまうような楽曲たちが、あゆちゃんのパフォーマンスに掛かると驚く程ポップでかわいらしくてキラキラしたポップミュージック、或いはポップスに変身していた、という事実です。

とある曲の大サビ後、本ちゃんサビに戻る前にちょっとしたブレイクを導入したくなって、そんな事頼まれてもいないのにトムとジェリーのサントラのような、40年代のビッグバンドジャズの様なちょっとふざけたインストを2小説だけ入れてみた楽曲があるんです。
ロンドンで現地スタッフがそこがプレイバックされるたびに小さい声で「クレイズィ~・・・」とつぶやいてたらしいんですが(タスクからのタレコミ)本人はそこの部分に関して良いとも悪いともなんとも言ってこなくて、あれっ!?ちょっと気に入らなかったか!?怒ってないかな!?大丈夫かな!?と、アルバムが出てからもドキドキしてたんです。小心者ですから。ええ。

今回のライブでは問題のそこの部分でスクリーンにあゆちゃんの横顔が大アップになって、パチっとウインクをした。かーっこいい!!かわいい!ものすごく感動しました。

実験的、先鋭的な事をやりつつも、いつしかそれが単なる「ポップミュージック」として広く認識される・・・そんなふうに曲を作っていけたらいいな、というのが昔からの長年の夢でした。なんというか、ああ、俺はこれがやりたかったんだった。夢が叶った瞬間だな!と一人感動してしまいました。ウインクを見て、ちょっとうるっときちゃいました。

もっと書きたいことがいっぱいあるんですが、DVDを待ってる方達のためにこれくらいにしておきます。長いツアー、お疲れさまでしたm(_ _)m