価値 | 元プロ野球選手がニュースから考えてみる

価値

一昨日の野球日本代表の試合。


スタンドが実に寂しい限りでした。
テレビもガラガラの映像を映さない様に、かなり気を使っていましたが、
それでも隠せないほどの客の入りでしたね。


野球の好きな福岡のファンでこの状況。

シーズンのソフトバンク戦ではありえないことです。

これが今回の日本代表に対する評価なんでしょう。


原因には、海外凱旋組や注目選手が少なかったことも
ありますが、やはり今回の監督選出の経緯の悪さが一因に
大きくあると思います。


このように代表の価値を落としこんだ
コミッショナーの責任は極めて大きい。


積み上げるのは大変ですが、壊れるのはあっと言う間です。

今日は札幌で試合ですから、どうなることでしょう?


日曜日の夜ですから、厳しい気がします。
それともまたもカメラワークで誤魔化すのかな?

プレーする選手のモチベーションが下がらないことだけを

祈るだけですね。



さてもう一つ気になるのが政治。
解散によっていよいよ選挙が始まります。


各政党が、活発にメディアに出ていますが、
観ていると実に面白い。


解散直後に離党する議員。民主党からまさかの自民党に鞍替えする
議員。


そこにプライドがないのかと思わせるほど軽い。

永田町の常識と一般の常識は違うのかもしれませんが、

あまりに違いすぎる。


其の中で今一番注目されているのが第三極でしょう。

必死に石原氏と橋下氏が訴えていますが、どうなんでしょう?


彼らが必死になればなるほど、薄っぺらく、しかも危ういものに
感じます。


それは何故かと思えば、これまでの彼らの魅力とは、いつでも今の役職を
辞してやるという覚悟があったと思うんです。


これは彼らの能力云々以前に、仮に政治家という職を失っても
戻れる仕事があったからです。



だから自分が正しいと思ったことを通してきた。

其の姿が我々には新鮮だったように思います。

これが、選挙に落ちればただの人である政治家と違っていたところ。
これが有権者から観れば魅力だったわけです。


しかし今の彼らは必死に映ります。

訴えれば訴える程、他の政治家と同じになり、魅力がなくなってきているように
思えるのですが。


逆に開き直りとも思える行動をとり始めた野田総理。

解散から完全に吹っ切れています。


強く感じ始めているのは私だけでしょうか。

と言っても民主党を応援するわけではありませんけどね。


小泉さんもそうでしたが、腹をくくった時、人は強く感じるんだと

いうことでしょうか。