東京都立川市の下水処理場焼却汚泥が大問題に! | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

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<転載>

どうする?下水処理場の焼却汚泥!
無駄な追加工事をやめさせよう!


■乾燥灰仕様への大改修
 東電の福島原発事故による放射性物質の全国的な拡散により、立川市の下水処理場も大変困難な状況になっています。昨年から今年の3月くらいまでの汚泥焼却灰は湿灰(事故以前はセメントの材料として引き取られていた)は事業者が引き取らなくなっていたので、鉛の板壁付きのプレハブ倉庫に保管していました。現状では275tが保管されています。際限なく保管が続くことはできないとして、東京湾の中にある中央防波堤で埋め立てることになりましたが、そのためには乾燥灰の状態でなくてはなりません。
 そのために、汚泥の焼却灰をこれまでは最終段階で水とセメントを混入して湿灰にしていましたが、その加水工程を取り除く改修工事をして、乾燥状態のままの灰を運搬することになりました。これにはこれまでの天蓋付きのトラックではなく、粉体を運搬する専用のタンクローリー車を使用することになります。そのために搬入口を高くしなくてはならず、大変な工事をして搬入口を高くしたそうです。また、粉体専用の接続口が取りつけられました。
 さらに上部にはバグフィルターが取りつけられ、粉体が外部に漏れないようになっています。これらの改修に5900万円の経費がかかりました。これはもちろん原発事故のせいですから東京電力に損害賠償を求めることになります。

■保管湿灰を再度燃やすな!このまま保管するのが一番安全!
 ここで大問題が起きそうになっています。このままでは275tの汚泥焼却焼却灰(湿灰)が保管されたままになってしまいます。この湿灰をもう一度、焼却炉の中に入れて乾燥灰にして中央防波堤に持って行ってしまおうという検討が始まっています。これも検討自体が外部委託になるのですが、大沢は環境建設委員会でこれに待ったをかける討論をしました。
 これが実現すると、ただでさえ心配なサイクロン方式の焼却設備なのに高濃度の汚染焼却湿灰を再度燃やして、放射能が外部に漏出する可能性が高くなるからです。

 保管している焼却湿灰はこのまま保管しておくことがいいと考えています。セシウム137の半減期は30年ですから、まっとうな解決方法が見つかるまで保管するのが一番いいと考えています。

 これまでも下水処理場周辺では比較的高い放射能汚染を確認しています。これは下水処理場の汚泥焼却による影響の可能性があると考えられるからです。下水処理場の焼却システムは古いのでサイクロンという方式をとっています。従って焼却システムがバグフィルター(バグフィルターであれば安全というものでもありませんが・・)さえ付いていません。しかも、この下水処理場は10年ほどで閉鎖して下流の他の下水処理場にまとめられるという「計画」は今も生きているというのですから、なおさら無駄な工事をすることはありません。
 また、保管焼却灰を全て燃やすのに1年半ほどしかかからないのでそれ以降は使用しないことになります。

★市民の皆さん!「危険な事態となる工事。無駄な工事をするな」と立川市に声を挙げてください!
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・そこで、議会にも大方のめどが付いた最終日の前日(7月27日)に下水処理場の焼却汚泥の保管状況の確認と汚泥乾燥処理装置の改修状況および今後の湿灰をどのように乾燥処理させるかの確認に行きました。

<写真レポートあります!是非大沢市議のサイトへどうぞ>