広い河の岸辺JKT
Duo QuenArpa 
CDアルバム『広い河の岸辺』のジャケット
宇宙一広い河「銀河」を使いました。
『天の河とマックナート彗星』2007年1月28日
アルゼンチン、パタゴニアにて
ミロスラフ・トゥルクムレル博士
(チェコの天文学者)撮影

★小舟に希望を託し、共に漕ぎ出す

この歌は男女の愛の現実に向き合い、
その現実を乗り越えていく歌
というようにはじめは解釈していました。

しかしそれだけでは300年以上も
世界で歌い継がれることには
ならないでしょう。
欧米では子どもたちが合唱している映像が
ネット上にたくさん載っています。


◎アメリカ合衆国ヴァージニア州
マナサス市立小学校のこどもたち

この小学校では一番の歌詞だけを
2回半唄っています。
歌詞の4行目
And both shall row, my love and I

 を
We both shall row, my friend and I と
唄っています。
「愛する人と二人で漕いで行く」のでなく
「友と二人で漕いで行く」のです。
愛の儚さや沈みかける歌詞は
歌われていません。



◎英国の子どもたちの合唱、合奏による
なかなか感動的な
The Water Is Wide(3拍子)




10000件以上の You Tube 映像が
ネット上に載っている曲は民謡では
この歌くらいです。

★2014年7月現在では、The Water Is Wide の
You Tube 映像は、200万件~300万件以上
もあるようです。

この歌がこれほどまでに愛されるのは、
人生で出逢うさまざまな困難の中に、
小さな希望と仲間を見つけて
それを乗り越えようとする人の
心を励ます歌になっているから
ではないでしょうか。

このことに気づいたのは、
2011年3月11日の大震災の後です。

わたしたちは
あの3月、4月のコンサートを
中止しないで演奏を続けました。
人の集まるところに
温かい絆が生まれます。
最後にいつもこの歌を唄い、
そしてもう一度
お客様と一緒に唄いました。
涙しながら唄っている方も
いらっしゃいます。

お客様方の募金と、自分たちの演奏料、
CDの売り上げから被災地に演奏に行く
旅費を捻出しました。
ボランティア・グループ
『愛とヒューマンのコンサート委員会』
(代表:今野強さん)が
被災地支援コンサートを何度も開き、
カンパを集め、
被災地訪問の旅費に充てました。

被災地の方々と一緒に唄って共感し合い、
温かい交流が始まったのも
この歌のおかげです。

わたしたちの目の前にある大河は、
いま向こう岸が見えません。でも
渡らないと未来も見えないのです。
橋も壊れていますが、
岸辺に小さなボートを見つけ、
よく見ると「希望号」と書かれています。
一人で渡るには不安でも、
誰かとつながっていれば
漕ぎ出す勇気もわいてくる。
そんな〈絆〉の大切さを
唄った歌だと思います。



アルバムジャケットの写真をよく見ると
下の方に山が写っています。
アンデス山脈の一部かもしれません。
これは地上から肉眼で見た天の河の姿。
わたしたちは
銀河の岸辺に立っています。
       (つづく)


The Water Is Wide
     Scottish Traditional Song
The water is wide, I can't cross over
And neither have I wings to fly

Give me a boat that can carry two

And both shall row, my love and I



Oh love is gentle and love is kind

The sweetest flower when first it's new

But love grows old and waxes cold
And fades away like morning dew



There is a ship and she sails the sea

She's loaded deep as deep can be

But not as deep as the love I'm in

I know not how I sink or swim



The water is wide, I can't cross over

And neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two

And both shall row, my love and I



広い河の岸辺  
    スコットランド民謡
河は広く 渡れない
飛んで行く 翼もない 

もしも小舟が あるならば

漕ぎ出そう ふたりで 



愛の始まりは 美しく 

優しく 花のよう 

時の流れに 色褪せて 

朝露と 消えていく  



ふたりの舟は 沈みかける

愛の重さに 耐えきれず

沈み方も 泳ぎ方も 

知らない このわたし 



河は広く 渡れない 

飛んで行く 翼もない 

もしも小舟が あるならば 

漕ぎ出そう ふたりで
   (訳詞:やぎりん)


ドキドキこのブログを訪ねて下さった方々に
幸運が訪れますように。


◎なぜ南米にアルパとケーナの
デュエットがないか? という
文化人類学的考察はこちらです↓
★アルパとケーナのデュエットが
南米にない理由


★佐村河内事件に思う♪
新垣隆さんは音楽界のシラノ。


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「なにも知らない。なにもできない。
なにもない。
なのに、なにかを求めている。
自分の微力は、よく承知している。 
とるに足りない才能についても自覚している。

でも、せっかく生まれて来たのだから
感動したい。共鳴したい。
おなじ心のひとに会いたい。

それがせめて
みじかい生命の軌跡の中で
ぼくらが望むものではないか。

ところであなたは・・・。


★『詩とメルヘン』サンリオ刊
1982年4月号 編集後記 やなせたかし  
◎やなさたかしさんの限りない優しさ
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ドキドキこのブログをご訪問のみなさまの
ご健康とご多幸をお祈りします。


★被災地演奏をつづける理由(わけ)
被災地演奏旅費支援カンパ送り先
カンパご送金の方には
『愛とヒューマンのコンサート委員会』から
被災地演奏の模様のDVD-Rをお送りします。
◎郵便振り込み口座
00180-2-612135 
八木倫明


★関係性を育むことの大切さ。
『星の王子さま』関連エッセイは
こちら。


★エーリッヒ・フロムの愛の論理と音楽

★スコットランド民謡の名曲
《広い河の岸辺》について


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エンリケ・やぎりんバンド♪
母の日カフェタイム・コンサート

5.11ラルゴチラシ
5月11日(日)午後2:30
地下鉄赤塚駅すぐ。
自家焙煎コーヒーの
「カフェ・ラルゴ」
コーヒーとケーキつき
前売¥3000(当日券あれば¥3500)
売り切れ



ピアニスト/作曲家 小笠原育美×やぎりん
「風のコンチェルト」

5.25チラシ
5月25日(日)午後2:00
水天宮前駅から1分
サロン・ド・モデラート(定員50)
前売¥3000(当日券あれば¥3500)
お申し込み:やぎりん
yagirin88@gmail.com



木星音楽団 むさしむら山 地球音楽会
木星武蔵村山
ワンコイン・コンサート
6月1日(日)午後3:00
武蔵村山市民会館さくらホール
小ホール
前売¥500(当日¥800)
お申込み
(042)565-0226



木星音楽団 地球音楽会 in 高輪
高輪チラシ新
2014年
6月29日(日)午後2:00開演
港区高輪区民センター区民ホール
駅から0分。
音響抜群のコンサート専用ホール
(03)5421-7616
地下鉄南北線・三田線
「白金高輪」駅下車、1番出口正面。
◎前売料金(全自由席)
一般¥1700(当日¥2000)
★お申込み:やぎりん
yagirin88@gmail.com



アルパデュオ ソンリーサ 音の花束vol.5
音の花束チラシ
2014年7月6日(日)午後2:00
銀座 ヤマハホール
出演
アルパデュオ ソンリーサ
(エンリケ・カレーラ+松木亜里沙)
ゲスト
やぎりん(ケーナ)
寺澤むつみ(ギターとチャランゴ)
アレックス・メヒア(ベースとギタロン)
菅野吉也(パーカッション)
料金(全自由席)
前売券¥3500(当日券¥4000)
お申込み:やぎりん
yagirin88@gmail.com