毒ガスだった酸素は急激な運動で人体を蝕む!【文化放送ソコトコの元素解説シリーズ】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし
2012-12-07 12:06:35

毒ガスだった酸素は急激な運動で人体を蝕む!【文化放送ソコトコの元素解説シリーズ】

テーマ:元素周期表
毒ガスだった酸素は急激な運動で人体を蝕む!【文化放送ソコトコの元素解説シリーズ】

今朝の文化放送ソコトコも、吉田照美さんが盛り上げてくださり、スタジオは大盛り上がり!

時間の都合上、オンエアーで話せなかった内容を補足します!


まず、簡単に復習!


37億年前、地球に生命が誕生したときは酸素がなかった。

だから、生命にとって、もともとは未知の元素である酸素は、毒ガスだった。


だけど、20億年前に、光合成で酸素が激増。

ツツガムシ病を起こす、リケッチアという病原体の仲間が細胞に取り付き、それがミトコンドリアになって、酸素という元素を利用できるようになった。

とはいえ、元来は毒ガスなので、酸素カプセルの乱用は、健康に良くない・・・。


このあたりで、私のコーナーのオンエアーは時間切れ。

本当は、「間違った運動の仕方は、健康をむしばむぞ!」ということを言いたかった。


人体は、酸素という元素が持つ毒性を除去して使っている。

だが、その能力を超えて酸素を使おうとすると、活性酸素が遺伝子をズタズタにする。

場合によっては、これで癌になっちゃう。

そうじゃなくても、老化しちゃう。


一番いけないのは、急激な運動。

酸素を解毒する能力が人体で高まる前に、大量の酸素が入ってくる。

そうすると、酸素元素が持つローンペアという電子が悪さを始める。


人体と元素の関係について、「元素周期表で世界はすべて読み解ける」(光文社新書)の第3章で詳しく解説しているので、こちらをご参照ください。

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