退団 | 元プロ野球選手がニュースから考えてみる

退団

早速にストーブリーグがスタート。


今朝の紙面にはFA、退団、来季新体制等、続々と発表されています。


その中で、日ハムの投手コーチである吉井さんが
「監督と全然合わなくて」と退団されました。


こういうコメントすることに、少し可笑しくなってしまい
ますが、これこそ吉井さんの性格が凝縮されたものかもしれません。


あくまで私の想像なのですが、吉井さんは「THE 投手」のような
方で、投手の気持ちを理解し、投手陣を守っていた方だと思う。


誤解があるといけないので説明しますと、投手って非常に孤独な
ポジションです。野手とは少し違います。だから鼻っ柱が強くて
少し変わっているぐらいでないと通用しません。


元々、野手8人に対して、投手1人ですから。


この繊細な気持ちをなかなか理解できることは難しいでしょうね。


おそらく今シーズンの投手起用等で監督と揉めたんでしょう。
ただ、これはどこにでもある話です。


例えば、試合での投手交代について、さっき言っていた投手ではなく、
違う投手を急に起用することでブルペンがバタバタと・・・。


また登板過多になっている投手の起用法等々。


普通の投手コーチは、なんやかんや言いながらも、最終的には監督の判断に
は逆らえません。「なんでこんな起用になるの」と思っても。


しかし吉井さんは戦ったんでしょう。

この気持ちは投手陣には伝わります。
そりゃ、嬉しいものです。


そう言えば、中日でもありましたね。
高木監督と権藤コーチ。


権藤さんも「THE投手」の典型的な方です。
投手側に立って、守ってくれる方です。


だから今までも必ずと言って良いほど当時の監督とは衝突しています。
そして去っています。


ちなみに権藤さんと吉井さんは近鉄時代にコーチと選手として
一緒にプレーをしています。おそらく吉井さんに大きく影響
を与えているのではないでしょうか。


投手からすれば、自分達を守ってくれる貴重な人材です。
監督の顔色ばかり伺って、振り回されるコーチでは御免です。


会社や上司は扱いづらいかもしれませんが、投手が育つ、チームが強くなる
為には必要な人材だと思います。


各球団の編成の方、是非ともご検討されては。