私たち音楽講師の仕事は、生徒さんや保護者のみなさまとの


信頼関係がなければできません。


「音楽」を愛することは、それを生みだした作曲家や作品を愛すること。


そしてまた、それらの作品を奏でる人を愛することにもつながる。


…私はそう思います。



しかし、私は心理カウンセラーではありませんから、


そんなに立ち入ったことを生徒さんと話したりするわけではありません。


それでも私たちは「心の声が、そのまま音色となって表れる」…


いうことを知っているからこそ、


「自分の音」を聴かせてくれる生徒さんの気持ちに、


いつも無意識に寄り添っていると言えます。



「信頼関係」…「信じる」こと。

人として生きる上で、何より大事なことと思います。


 ・人を信じる

 ・目に見えるものを信じる

 ・目に見えないものを信じる

 ・聴こえる音を信じる

 ・聴こえない音を信じる



レッスンを通じて、私が生徒さんに願うこと。


それは、「本物の音」を聴き分けられる耳を持って欲しいということ。



作曲家が、真実何を伝えたかったのかを見抜く目も。


楽譜から、作曲家の意図を読み取りとる力。


知識も必要、技術も、表現力も必要…。


そしてさらには想像力もとても大事です。



書いてあることも書かれていないことも、


音があるところも、ないところからも、


目で見、心で感じ、演奏を通じて表現する過程を大事に、


「音楽」という、人が生み出した芸術を信じていく



本物の音かそうでないか、


常に感覚を研ぎ澄まして聴き分けていく。


それは、私たちにとってもきっと一生をかけて取り組む課題です。



「感受性が豊か」であるとか、「感受性に乏しい」などとという


言葉をよく聞きますが、


私自身は「感受性が豊か」かどうか、自分ではよくわかりません。


感受性が鋭すぎても、生きにくいでしょうし、


逆に鈍感すぎれば、この仕事はできないでしょう。


「感受性が豊か」でありたいといつも願いながら、


次々に起こる身の周りの出来事にも向き合いつつ、


私は今日も l'istesso tempo (リステッソ テンポ=同じ速さで)


つまりは平常心で…歩いていきます。



私たちは、

「美しい音」を目指し、常に追い求める者。

そして、共に「美しい音」を聴き分けられる耳を育てる立場の者。



決して大きいことはできないけれど、


今自分にできることを、


一つ一つ、こつこつとこなして参ります。



やすこ先生の日記帳-朝焼け



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