時間をかけて考える | 元プロ野球選手がニュースから考えてみる

時間をかけて考える

ハム一位指名の高校生。


世論に多い、彼の意思を尊重すべきという
声は当然だと思います。


一方でハムが若者の夢を邪魔をしているという意見もありますが、
それはまた少し違うとも思います。


ルールの中で、彼を指名したわけですから、ハムにも相当な
覚悟があったわけです。


一位指名という大きな権利を行使した訳ですから、
球団の気持ちも尊重すべきでしょう。


僕自身の意見は、あくまで本人の人生ですから、本人が決めた道に
進めばいいと思っています。

全ては本人の責任ですからね。


しかし、今回のように彼のご両親が国内を希望するのも当然です。


親からすれば、子供にリスクの高い道は薦めたくはありません。
リスクヘッジの道を進んでもらいたいのが親御心でしょう。


そりゃ外野は、身内ではありませんから、興味本位で何とでも言えます。
成功すれば拍手を送るし、仮に失敗しても何も責任もありませんし。

あくまで第三者ですから。


しかし、当人にはその後の人生があります。
家族だって、大人になろうが、本人と一生関係が切れるものではありません。
もしもの場合、「良い経験になったね」、なんては言えないと思います。


18歳はまだ子供です。
本当の意味での意思決定は難しいでしょう。

自分ひとりで判断するのは危険です。


だからこそ十分に考える時間が必要なんです。

情報も色々な方のアドバイスだって必要です。


そして最後に自分を一番思ってくれているは家族だということも事実です。

助けてくれるのも家族なんです。

ここをよーく理解すべきだと思います。



話し合いを尽くした上での選んだ道を進めば良いと思います。


其のための、時間なんて惜しくありません。

仮に契約が遅れたとしても問題ありません。

人生において考えれば僅かな時間なんですから。


もし私が彼の親の立場だったら、どうするんだろう・・・・

(つまらない発想ですが)


ちなみに2年前ですかね、今もメジャーで活躍している
某投手にアメリカでこんな質問をしたことがあります。
「今の知識・経験(日米球界のこと)があって、もう一度大学か高校生に戻ったら、
アメリカに来る?それとも日本にする?」と。

そしたら彼は即答でした。
「日本です。ちょっとマイナーからはね・・・」と。
日本で経験や実績を積んでから、良い契約を結ぶというのが
理由でした。


これもあくまで個人の考えですから、答えでもありません。


だからこそ、初めて組織の底辺から挑戦するもヨシ、

日本で段階踏むのもヨシ。