酸素は元々毒ガス!じゃあ、どうすりゃいいのか解説!【文化放送ソコトコの元素解説シリーズ】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし
テーマ:元素周期表酸素は元々毒ガス!じゃあ、どうすりゃいいのか解説!【文化放送ソコトコの元素解説シリーズ】
先週、書いた、「毒ガスだった酸素は急激な運動で人体を蝕む!」の続き。
ツツガムシ病の原因となるリケッチアという細菌。
その仲間が20億年前に、我々のご先祖様の細胞に感染し、酸素で大量のエネルギーを生み出せるようになった。
だけど、元々は酸素という元素は生命にとって毒ガスだったわけだから、上手に付き合わないと、老化や癌の原因になっちゃう・・・。
ここまでが、復習。
じゃあ、酸素で呼吸している私たちは、どうすりゃいいのか・・・。
元素の毒性には、元素で対抗すること。
特に重要なのは、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ )。
酸素が、なぜ、毒なのかといえば、元素周期表で、右から3番目にあるから。
このため、その名のとおり、酸化力がある。
ちなみに、右から2番めのフッ素は、もっと酸化力が強く、もっと毒ガス。
(歯磨き粉に入っているのは、フッ素化合物です。単体のフッ素ガスとは、まったく違います。念のため。)
右から4番目の窒素となると、ぐっと毒性は低下。
まったく、元素周期表どおりの性質を示す。
SODは、細胞や遺伝子が活性酸素に破壊される前に、身代わりになって、酸化力を除去してくれる。
SODを増やすには、ゆっくりと無理のない範囲で運動すること。
激しい運動をすると、SODが増える前に、活性酸素の害が出ちゃうから、逆効果だ。
私は、毎朝、チンタラチンタラ、おじいちゃん並のグウタラなジョギングをしているが、酸素対策には、これがベスト!
人体と元素の関係について、「元素周期表で世界はすべて読み解ける」(光文社新書)の第3章で詳しく解説しているので、こちらをご参照ください。
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