続・追跡[イカサマ選挙の匂い]不在者投票登録先でのアンフェアな問題 | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

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追跡[イカサマ選挙の匂い]の続編です。

不在者投票についての疑問は、投票先での投票ではなく、以下のような登録先での問題が懸念されると思います。

(山本太郎さんが出た杉並区の選管に17日朝電話して、以下のプロセスを確認済み)

たとえば子どもの夏休みが終わって、フクシマから県外にでて住民票をまだ移していない避難者が、
たとえば東京の自分の移住先の投票所が、
不在者投票の時間を「夜の6時までとか8時までとか書いている」場合で(*)、その書いてあるとおりに、
夕方5時以降にそこで不在者投票を行うと
→投票した用紙は投票されるたびに逐次、投票所のスタッフによりフクシマに送るために郵便局に車で持ち込まれる(らしい)が
→郵便局では午後5時以降は配達しないので
→翌16日の朝一番に郵便局が速達配達することになると
→まず福島県の選管に届き 
→そこから選管が、投票者が有権者登録している(つまり住民票が残っている)場所の投票所(投票管理人がいてここで開票する)
  まで車でもちこむとしても
→その投票所の締め切り時間(ここで繰り上げが0~最大4時間まである場合には)まで間に合わなければ、無効票に。

Q:「たとえば投票所が4時に閉めると、郵便局の最終配達よりも早く閉めるわけですね」
A(杉並選管):「それは、雪が降る地方では早く閉めることもあります」
Q:「たとえば締め切りの4時に間に合わずに、5時の配達で届くのも無効票になるのですね」
A:「無効票というわけではなく...有効票にカウントされません」  (*カウントされねば、無効票と同じこと)

*実際に、いくつかの地域の県選管をみると、期日前投票の締め切り時刻は夜8時までとかいているが、
不在者投票の締め切り時刻は書いていないことが多いです。
佐賀の選管とのQ&Aのように、選管自身が、期日前投票と同じ時刻だと思い込んでいる場合もあります。

この問題を調べてみて驚いたのは、投票所の締め切り時間がまちまちだったこと。
公示日に「告示」すれば、法律で最大4時間まで繰り上げられるということ。
しかし、佐賀の場合だったか、投票所の情報ページを開くと、大半の投票所の締め切り時間が空白になっている、
あるいは、他のところは不在者投票の投票所の情報を示していません。
(期日前と同じ、ということろが多い。つまり、締め切り時刻も同じ8時、と思い込むことになるでしょう)

杉並選管に、この「告示」の方法について食い下がって聞いてみたところ、
「告示」については<それぞれの区の条例で違う>が、事前に選管で告示を決定していなければならないと。

杉並の場合は、普通は(たとえば区議選などは)区役所の西側の掲示板に、選挙の公示の日に張り出すが、
衆院選は「告示」ではなく「公示」の部類に入るので、投票日の12日前の12月4日に、<官報で周知>しているそうです。

(*ここで、衆院選は公示の部類に入る、ということで、都の選管の管轄に入ります。だから都は、不在者投票について
原則は午後5時まで、と書いているのでしょう。 しかし投票所が繰り上げることは、区の条例の範疇だそうです。
だから、官報で周知されていれば、それは法律違反ではない、ということ。
しかし、都内のそれぞれの区のそれぞれの投票所の、不在者投票の締め切り時刻が、実際に官報で周知されていたのでしょうか? 
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いくつも選管を見て、この点についての説明がよいのは、下の天童市しか見つけだせていません。
http://www.city.tendo.yamagata.jp/municipal/shesaku/h24syuugiin.html
天童市<市政情報>投票方法【不在者投票】
「あなたが投票した投票用紙が、天童市選挙管理委員会に12月16日(日)まで届かないと無効になってしまいますので、送付等の時間を考慮して請求してください。」
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しかしそれでも、実際には投票所で開票するわけなので、投票所に、その締め切り時刻までに届かねばなりません。
このように、不在者投票は、放射能のために最近避難しまだ住民票を移していない人たちにとって、
その時間を見合わせねばならないこと、さらに自分の投票所の締め切り時刻が何時であるのか、
についての情報が、ほんとうに不足していると思います。

そしてまるでシャットアウトするかのように、4時に閉めたりすることも、公職選挙法でOKとされています。
このような選挙がフェアと言えるでしょうか?

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大分県の選管では、不在者投票の場所のリストを掲載していました
フクシマなどからの避難者の不在者投票も懸念されますが
選管が重視する不在者投票とは、同じ選挙区で登録投票所の管轄外の、
病院や施設に入っている有権者の票だとわかりました。

大分県の不在者投票の投票場所:
http://www.pref.oita.jp/uploaded/life/102092_229470_misc.pdf
大分県内の不在者投票指定施設一覧表 平成24年12月4日現在

ここから数え上げたところ、
指定病院(120),  指定介護老人保健施設(56)、 指定老人ホーム(126)、指定身体障害者支援施設(13)、
指定保護施設(2)、国立保養所(1)


病院により入院患者数はまちまち、しかし中にはかなりの数抱えているところも。
一つずつの病院に眠る票のかなりの部分を左右できれば、接戦の選挙を左右できる可能性もあるかもしれません。
比例区での票の上澄みもできます。

つまり、病院や施設(上のリストには共産党系の生協の病院もむろん一つある)の不在者投票所というのは、
どの政党、どの候補者を支持させるかについてコントロールしやすいのでは(*)?  
これは別の問題となってくると思われます。 (*懸念の理由:「大分の山下教授」の存在)


その一方で、避難者の不在者投票は上記のように、全国の多くの選管により、周知不足という不親切な扱いを受けているため、
本人たちが投票所で締め切り時間までに投票したと思っても、かなりがシャットアウト票になってしまったのではないでしょうか。

こんないい加減な周知の状態で、選挙をやり続けていていいのかな、と大変疑問です。
改憲の国民投票はいずれ実現するのですだから、
今回の選挙システムがおかしければ、徹底して洗い出して、改善を訴えておかねばならないと思います。

ところで知人が、所用で状況、ホテルニューオータニに泊まり、投票日の16日の朝食をとろうと、ホテル内のその場所に行ったところ、
たくさんのおじいさん、おばあさんがいて、朝食のための長い列に並んでいて驚いたそうです。 見たこともないような光景だったそうです。
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