【動画衛星劇場ラストシーン2】奇皇后最終話は再放送版~②ワンユが消えたエンディング。雑感。
https://www.youtube.com/watch?v=agOj5M30QTc
<奇皇后 最終話再編成 2>
大きく変わったエンディングその2は、、、
ワンユの姿も面影も一切消去され、、
浜辺を馬駆けるのは、スンニャンとタファンだけ。
この世に有るのは二人だけ^^の様相。
その映像に続き、皇后冊封式のスンニャンの意志的な顔をバックに、
★アユシリダラの問いに、摂政スンニャンが答える声で閉められました。
◆エンドロールの字幕
1364年、徳興君は奇皇后に軍事1万を借りて、高麗王を廃位させようとした。
戦争に敗れた徳興君は、元に追い出され、奇皇后によって殺されました。
1368年、奇皇后は朱元璋に大都を征服され、
北の草原地帯に退き、北元を建国しました。
奇皇后の息子アユシリダラは、北元の皇帝になりました。
<マニアックメモ>
◆字幕だけですが、《徳興君》・・・突然出て来ましたね^^^
イミンホのドラマ『信義シンイ』の徳興君(パク・ユンジェ;姉は女優のチェリム)
恭愍王の叔父となってましたよね。
彼のドラマもかなりの数、見てますが、シンイが最高の演技だったと想います^^
味のある悪役でした^^ 上右は奇皇后の兄キ・チョル(ユ・オソン)、相当な悪役、オソンさんは怪優ですね。
脱線ついでに、
◆女優チェリムと言えば、10月再婚のお相手はガオ・ズーチー(高梓淇、33)
はい。前にもお知らせしましたが、、、
中国ドラマ『花非花霧非霧』で、ジンモニムと競演した、あのノッポさんですね^^
役名は、確か▲ハン・リー( 韩 力、韓力、韓李)。
4人姉妹の末っ子、▲花火(梦华、夢華)に失恋する財閥御曹司の役でした。
(但し、ジンモさんと絡むシーンは無かったと記憶してますが??)
興味有る方は、
☆女優チェリム 中国俳優ガオ・ズーチーと10月結婚へ
http://www.wowkorea.jp/news/enter/2014/0617/10126818.html
韓国女優チェリム(35)が来る10月、中国俳優ガオ・ズーチー(33)と結婚式を挙げる。
再婚だったんですね^^
★★★
実は、この動画、長いことお蔵入りしてました。
最終話の感想が、なかなか書けずに、、、気分は重いままで。。
「母上は、高麗の人ですか。元の人ですか。」
『高麗か元かは重要ではない。私は私の民を守る為に闘い、勝つだけだ』
このスンニャンのセリフが、
『王(愛)か、皇帝(権力)かは重要ではない。私はただ私の命を守るために闘い、勝つだけだ。』
と、どうしても聞こえてしまうのです。未だに。。。
王裕もタファンも命を差し出す程に、純粋にスンニャンを愛したけれど、、、
スンニャンが、一番愛したのは、自分自身だった。。。
いやもっと同情を持ってみるなら。
<私が生き延びることに汲々とした生涯で、心に愛を抱く余裕など無い過酷な下克上を生きた。>
ますますそう思えて来る今日この頃^^
苦痛や哀しみには耐えられても、悔しさには耐えられない。。。
スンニャンのセリフです。
自分の心は自分が決める、と自立心あふれた少女スンニャン。
どんな困難にもくじけず、叡智で生きる道を切り開き、
誰にも頼らず媚びず(ここが重要)、強い心と体を持つ少女スンニャン。
愛すべきキャラでした^^
が、
私を害する者、進むべき前に立ちはだかる者は決して許さない、
自分を守るのは自分だけ、誰も頼るな当てにするな^^
と、
眼の前の敵(かたき)と闘う内に、
『権力』に目覚めてしまいました。
権力こそが、我が身我が命を守り、悔しさや恨みを晴らす最強の武器。。。
が、
悲しいかな、権力が目的になってしまうと、
無い罪を作っても政敵を陥れる堕落が始まるのが世の常。
スンニャンも例外ではなかった。。。
スンニャンの生き方から<美>が消えていった。。。
悲しいかな、世間知らずの少女スンニャンは、
元の皇帝の側室になると言う事=性をもって仕えると言う事の哀しみと
敵国の最高権力者に成る事の悲劇も知らずに、
憤怒の激情と独りよがりの正義感で、復讐の道具に性を選択してしまいます。
皇帝の寵愛を失えば、
権力はおろか、命まで危うくなる、
『捨てられることが怖い』
誇り高い、自立心にあふれたスンニャンの惨めな本音が、
スンニャンの不幸を暗示して居ます。
もし、史実に有るように、貢女の身で何の後ろ盾もなく、
守ってくれる国も無く
敵国元の宮廷で、生き延びるしかない境遇だったなら、
もっとスンニャンに感情移入出来たのかも知れません。
でも、
ドラマの設定は、高麗廃王王裕が苦難の末に、貢女の身分もハズしてくれたのに、
自らの意志で、後后(側室)の道を選択したのです。
この設定が最後の最後までオンマの心を縛ってしまいました。。。
復讐を遂げる度に、般若顔で、敵の死を見据えるキャラ設定にも、
殺伐とする想いで、
<愉快・爽快・痛快>とは対極にあった。。。
見る方が息苦しく、
思わず、これで生き証人の皆殺しは何回目^^と数えていた。。。
王裕とタファンの愛は、わかりやすい。
命を差し出せるほどに、ひたすらな愛だから。
スンニャンが一番愛したのは、きっと自分自身でしょう。
それは、孤独なことだったと想います。
王裕にはトキメク心と信頼で、身も心も許したけど、
復讐心(自分の恨みを晴らしたいという感情)には、勝てなかった。
タファンには憐憫の情と利用価値で、誠心誠意、一蓮托生の想いで仕えたけれど
最後まで叱咤激励、鼓舞すべき夫で、頼るべき相手ではなかった。
スンニャンの孤独が、しみじみと伝わって来ます^^
ハジウォン嬢が、スンニャンの人生を生きながら
<孤独>だったと感じて居たように、
鉄の女奇皇后も、きっと孤独だったのだと想います。。。
ラストで、タファンにすがって泣く姿は、
『私をひとりにしないで。。。』と言っているように見えました。
母の亡骸にすがって、
『私をひとりにしないで』と泣くじゃくっていた少女スンニャン、、、そのものに見えました。。。
さて、ドラマでも奇皇后は、
祖国高麗に侵攻する姿が暗示していましたね。
弁明出来ない歴史的事実。。。
韓国では、<裏切り者>と認識されている奇皇后、
キャラ設定には、マイナス要素も含め、
悪女的に描かざるを得なかったのでしょう。。。
20%の史実と80%の創作と言いつつ、
細部に史実を意識した描かれ方、それを見付けるのも楽しみなドラマでした。
何かと論議の多かった『奇皇后』でしたが、
物語としては、面白かったデス。
ストーリーの展開は、スピーディーで退屈する暇も無く、
久しぶりで、次回が楽しみなドラマでした。
善悪の区別が無く、<権力>が主役のようなドラマでした。
ヨンチョル、皇太后、ヨンビョンス、コルタなどの悪役から繰り出される
<権力の実像、自己弁明の数々>の全てがスンニャンの姿に重なる妙^^
セリフに力のあるドラマで見応え有りました。
何よりも、主演助演問わず、演技力の高さが、ドラマへの没入度を高めてくれました。
自分が生き延びることこそ第一義、
そのためには、自分の前に立ちはだかる敵は皆なぎ倒す。
そんなスンニャンに、ハラハラドキドキ^^時にはいらつき(笑)
王裕は、きっと<高麗国>そのものの象徴として描かれているのだろうなと、
その艱難辛苦を慰撫しながら^^深い心の内をこよなく愛し^^
タファンは最後までタファンだった、ひたすら人格が陶冶されるのを待って居たけれど、
しびれを切らし、タファンが上がってこないのなら、王裕がおとしめられるのか?
と思った時期もあったけれど、
王裕も崩れることなく、最後まで王裕は王裕らしく^^
スンニャンの変化は予想以上だった^^
女優ハジウォンフアンには、様々な演技が見られて、
それだけでも、大満足なドラマだったのではないでしょうか^^
全51話の<エンディングカット>を、じーと見て居ると^^
27/51話がスンニャン一人!のものでした^^
改めて、
これは<女優ハジウォンのドラマ!>なんだと感じ入って居ります。
心に強く刻まれていた、スンニャン王裕タファン3人の<エンディングカット>は、
意外に少なく、9話のみでした^^
それだけ、
この3人の三角関係が、ドラマを面白く印象づけていたのでしょうね^^
王裕とスンニャン二人のは、4話。王裕一人のは1話。
タファンとスンニャン二人のは、6話。タファン一人のは3話。
王と皇帝、ドラマの重心は、やはり皇帝より、
脚本家様のタファンに寄せる温かい眼差しと、
俳優チチャンウク君の好演が、
完璧男王裕より、頼りないタファン応援モードに火を付けたのでしょうね^^
それでも、王裕が繰り広げた宮廷外闘争と
王裕キャラの良心、俳優チュジンモの重金属のような存在感が、
ドラマを大人の鑑賞にも堪えうるものにしてくれて居たように思います。
は、語れば尽きない(笑)^^です~~
何はともあれ、
脚本家様初め、関係各位が、果敢なチャレンジ精神で作り上げた
MBCドラマ『奇皇后』に、敬意を表したいです^^
有り難うございました^^^^^^^
明日から、お~~、もう今日だわ(笑)
NHKの奇皇后を楽しみたいです^^
奇皇后全51wa、エンディングカットで~~~す!!!
独善的な感想に、長々お付き合いくださり、どうも有り難うございました^^
おわり。