●あたらし

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●あたらし
★あたら・し 【〈可惜〉し】
(形シク)
〔副詞「あたら」の形容詞形〕
(1)すばらしい。立派だ。
「―・しき君が老ゆらく惜しも/万葉 3247」
(2)(立派なものが相応に扱われていなくて)惜しい。もったいない。
「きはことに賢くて、ただうどにはいと―・しけれど/源氏(桐壺)」

★可惜し【アタラシ】
[形シク]
1 《それに相当するだけの価値がある、というところから》そのままにしておくには惜しいほどりっぱだ。すばらしい。「求めて得し玉かも拾(ひり)ひて得し玉かも―・しき君が老ゆらく惜(お)しも」〈万・三二四七〉
2 それにふさわしい扱い方をしないのは惜しい。もったいない。「溝を埋むるは地を―・しとこそ」〈記・上〉

★あたらし
出典:『Wiktionary』
形容詞
あたらし【惜し】
1.惜しい
2.もったいない
3.すばらしい
活用
 シク型活用
  あらた-し
あたらし【新し】
 新しい
活用
 シク型活用
  あらた-し
類義語
 (新し)あらたし

★丁嵐
名字 読み方
丁嵐 あたらし
新  あたらし、あらた→しん→にい
新  しん→あたらし、あらた→にい
新  にい→あたらし、あらた→しん
新子 あたらし
新敷 あたらし

★あらた・し 【新し】
(形シク)
あたらしい。
「―・しき年の初めの初春の/万葉 4516」
〔平安時代に「あたらし(可惜)」と混同され、のちには「あたらし」が専用された〕
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・にい・し にひし 【新し】
(形シク)
あたらしい。
「―・しき館(むろつみ)を難波の高麗の館の上に造る/日本書紀(推古訓)」


★新しい【アタラシイ】デジタル大辞泉
[形][文]あたら・し[シク]《上代の「あら(新)たし」が「あたら(可惜)し」と混同して音変化し、平安初期から生じた語》
1 その状態になってからあまり時間が経過していない。
ア.初めてである。「―・く事業を興す」
イ.できて間もない。使い始めて間もない。「空き地に―・く家が建つ」「―・いステレオ」⇔古い。
2 以前のものと違っている。「顔ぶれが―・くなる」「原稿を―・く書き直す」「―・い制度」「―・い年を迎える」⇔古い。
3 現代的である。進歩的である。また、奇抜である。「―・い感覚」「―・い技術」⇔古い。

ア.食べ物などが、新鮮である。「―・い魚」「―・く採れた野菜」⇔古い。
イ.まだ生き生きとしている。また、初めてで新鮮である。「記憶に―・い事件」「耳に―・い話」
[派生]あたらしがる[動ラ五]あたらしげ[形動]あたらしさ[名]あたらしみ[名]

★あたらしい【新しい】大辞林
( 形 ) [文] シク あたら・し
〔「あらたし(新し)」の転。平安時代から現れる形〕
1 今までにはなかったさまだ。初めてだ。 「 - ・い発明」 「 - ・い経験」
2 従来のものとは違っている。旧来のやり方を改めている。 「 - ・い企画」 「 - ・い考え方」
2 できたばかりだ。できてからあまり日時が過ぎていない。 「 - ・い洋服」 「 - ・い法律」
4 なまものが取れたばかりで,生き生きとしている。新鮮だ。 「 - ・い野菜」 「 - ・い魚」
▽↔ 古い
[派生] -が・る ( 動ラ五[四] ) -げ ( 形動 ) -さ ( 名 ) -み ( 名 )
[句]新しい一ページを加える ・ 新しい女 ・ 新しい酒を古い革袋に入れる