昨日、学生時代の部活仲間のコンサートに

行ってきました。


遠路はるばる静岡の磐田(Jリーグチーム

のある所)から東京でコンサートをやると

いうので、興味津々で聴きに行きました。


合唱曲なのですが、あのバッハの

『マタイ受難曲』が演目でした。


なんというか、アマチュアの合唱団が

取り上げるには、とっても難度の高い

音楽ですし、東京まで来て行う

というには、並々ならぬ団員の方々の

思いがあったと予想できました。


合唱団は、磐田バッハ合唱団といい、

静岡でバッハの曲を主に行う

混声合唱団です。


とまぁ、難攻不落のマタイ受難曲です。


おそらくキリスト教の信仰のある方は、

別にして、一般の日本人には、

この曲を本当に心と頭で理解するのは

難しいと思います。キリスト教が

先祖来、ベースにある家庭の欧米人なら

割とすっと入っていけるでしょうが、

日本人には理解が大変、ましてや、

これを合唱やソロの歌で表現すると

なると、かなりの難行ではなかった

のではないでしょうか?


学友にはコンサート後、

会えなかったせいもあり、どれくらいの

練習を積んだのか聞けませんでしたが、

おそらくこのコンサートのために1年くらい

練習を入念に積んできたと感じました。


それくらい体力と表現力、そして歌唱力の

必要な音楽です。


オペラと変わらないと思いました。


神の福音、イエス・キリストの声、弟子の

声など、1番から68番まで

たて続けに、ソロのパートがひしめいて

います。イエス・キリストが十字架に

かけられる場面の前後、福音や

キリストの思いを聖書のストーリーに

そって表現する。


大変な作業です。それを全て

ドイツ語で歌うのです。


こういっては何ですが、アマチュア合唱団で

この音楽を表現しきるのは、

かなり荷の重いチャレンジだったと思います。


でも、オケと一体になった合唱は

素晴らしかったです。温もりを

感じました。少人数とは思えない

声の響き。洗練されていました。


テナー、ベース、ソプラノ、アルトの

各パートのソリストの方々も

アマチュアとは思えないほど、

力量のある方ばかりでした。


でも、大変な舞台だったと思います。


あの有名なヴァイオリンソロの

切ない旋律が奏でられたときは、

ほっと安心できましたが、

他は、全員の必死さが伝わって

きて、チャレンジ精神に

共感できました。


また、同じ曲を数年後、トライ

してもらいたいと思いました。


もっともっと進化させた演奏を

聴いてみたいです。


それくらい奥が深遠な音楽だと

感じました!