砕けた心と安らぎの夜と…-所沢愛Sの恋愛講座3 | 所沢愛Sたわしおじさん(トウモロコシおじさん)

所沢愛Sたわしおじさん(トウモロコシおじさん)

‪2006年夏、新所沢で白菜をリードにつなぎ散歩させる男を目撃。白菜男と命名し調査するうちに自分がトウモロコシおじさんに。所沢を愛する所沢愛S活動や所沢ネタがメイン。2012年、放置ブログを復活。最近は主にペットのタワシや亀タワシを散歩。

正当性なんかいいよ。
そんなんだったら、俺全部謝るから
俺が全部悪いでいい
だって、大事なのは、どっちが正しいかじゃない。

なんでかなあ?
あんなに楽しい時間があったのに…。


大抵俺が謝ってた。


本当に優しい目をしているときもあったけど、
喧嘩をしたときの態度、目つき、言葉は
とてもきついものだった彼女。


それはきっと、
彼女が親や友人たちと過ごすうちに
形成されてきたもので、
それが本来の彼女ではないとはわかっていても、
少しずつ、俺の中に「何か」を残した。


ある日、いつもの喧嘩だった。
それでも、決定的に違うものがあった。


俺の心が砕けてしまったのだ。


俺から、別れを告げた。
完全に、一切の連絡を絶った。


そして…


君には俺のいない、俺には君のいない日々が、流れはじめた。


俺では、彼女の苦しみ、
「言葉のナイフ」を手に相手を傷つける苦しみをどうにもできなかった。


それが心残りといえば心残りだ。


寒い冬の夜。


赤ワインとボサノバの暖かい部屋。
電気を消し、ろうそくだけを灯し、夜景を見た。
こぼれるような笑顔、とても綺麗に見えた。


今、彼女は幸せだろうか?


彼女をやさしく包む腕はあるのだろうか?


願わくば、彼女に穏やかなまどろみと、幸せな目覚めを。