このお正月に、私の母からお年玉をもらいました。
この歳になって親からお年玉を…というのは少々心苦しいですが、
ありがたくいただいちゃいました。
「こないだね~、テレビでやっててね、
こういう人もいるんだな~って感動してね。」
(↑昨年末12月22日にNHK”あさイチ!”で放映されていました。)
母はそう言って、私にこのCDをプレゼントしてくれました。
佐村河内 守 (さむらごうち まもる) 作曲の、
「交響曲第1番 HIROSHIMA」です。
私はこの方のことをよく知らなかったのですが、
CDを聴き、その人生について少しですが調べましたら、
なんと壮絶な生きざまであることか…!
才能がありながらも両耳とも聴力を失い、絶望と闘いながら、
作曲家として懸命に生きていらっしゃいます。
このシンフォニーはCDの録音時間の限界(81分)ギリギリの
長大なものです。
タイトルにあるように、広島の原爆への作曲家自身の思いが
作品に込められています。
深い内容の作品ですので、繰り返し聴きこまないと、
作曲者・佐村河内さんに失礼かと思います。
プロダクションノ―トの最後に、私の心を打つ一節がありました。
…佐村河内さん自身は、この作品を闇の音楽と呼んでいます。
原爆という絶対悪に象徴される「闇」。
それを表現したこの音楽で「闇」の深さを感じて、
逆に小さな「光」の尊さを知ることができる。
80分の旅を経て、最後の天昇コラールが響いたときの感動、
それはまさに闇に降り注ぐ「希望の曙光」に感じられます。…
彼の苦悩はどれほどなのだろう。
私にはわからないけれども、ベートーヴェンやスメタナと同じ
音楽に命をささげる者として、”耳が聴こえない”という絶望を、
きっと知っているに違いない…。
この作品を聴きながら、そんなことを感じています。
寒い日が続きます。お風邪など召されませんように
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講師 荒木 安子(あらき やすこ)
ピアノ・声楽を教えさせていただいています。
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