娘家族と年末に行った奈良旅行も書きかけでした。


奈良で印象的だったものの一つは色。

緑深い春日山の山懐に抱かれた春日大社の朱はとても美しかった。

その朱は韓国のそれとも中国のそれとも違った朱。



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その朱塗りの回廊に吊り下げられている吊り灯籠は

様々な意匠が凝らされ印象的な風景を見せてくれていつまでも見ほれてしまうほど。

吊り灯籠は1000基以上もあるということです。



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春日大社は藤原氏(中臣氏)の氏神を祀っている神社。

中臣氏は常総地方の出ということで

古くから鹿島神ことタケミカヅチを信奉していたことから

平城京に春日大社を造った時

鹿島神を勧請し一族の氏神として祀ったということです。



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この時、タケミカヅチは白鹿に乗って御蓋山(三笠山)に来られたとか。

だから今でも鹿を神鹿として保護敬愛し大事にしているのですね。

ちなみに鹿島神宮(茨城)にも鹿がいるそうです。



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タケミカヅチは古事記に出てくる最強の武神。

イカヅチ(雷)ですね。

なぜ東の国に最強の武神がいたのでしょう。

鹿島地方は鉄の産地でもあり又蝦夷との境界。

ヤマト王朝にとってこの地方は

防衛のためにも重要な地点だったことなのでしょうね。

また、この神様は出雲にも関係深い神様。

古事記に出てくる神様。

いろいろ想像を膨らます事ができて面白いです。