音楽講師という仕事柄、私は一日の大半を自宅で過ごしています。
自宅にばかりいますから、あまり刺激がありません（笑）。
それは、良い意味でも悪い意味でも。
ですから、ちょっとした用事や買い物の際に行くお店などでも、
「これはいい♪レッスンにも活かせるかな。」
などと考えながら、物色しています。
先日、娘が耳鼻科の受診を頑張ったので、
ごほうびに、ケーキ屋さんのおいしいモンブランを買ってあげました。
そうしましたら、いつもと違う時間に行ったからか
アップルパイの試食を勧められまして、
親子でそれはもう喜んでいただきました。
「パイなので、これ以上小さくカットできないのですよ～」
店員さんは、大きなカット（売り物の2分の1くらい）の
アップルパイを手にニコニコして言いました。
このお店のアップルパイは、材料のリンゴなどに
とてもこだわって作っています。
（すごいサービス～！）
と驚きました。
ショーケースの上には、木彫りの可愛くてでっかい
”リンゴちゃん”（直径20センチはあります）が鎮座。
そして、店内に流れるのは、オルゴールの癒しの音楽。
照明は明るすぎず、あたたかみのある色でケーキたちを演出。
さらに、お雛様もきれいに飾られていました。
さほど広くない店内ですが、椅子も置かれていてちょこっと座れるように。
商品を入れるカゴや、ディスプレイのセンスの良さ、
なにより店員さんの温かな接客…！
こうした、細やかなサービスがお客さんの心をつかむのですね。
ふむふむ…、勉強になるなぁ。
娘は見た目ではわかりませんが、
その行動や言動から”この子は障がいを持っているかな”と
すぐわかりますので、
場所や人によってはすごくイヤな顔をされますが、
このお店ではそんなことは一度もありませんでした。
娘が
「モンブラン、ください」
と伝えるまでの時間も、
「ありがとう」
とお礼を言って受け取るところまでの時間も、
ゆったりとした笑顔とともに、最後まで待ってくれました。
「来て良かった。また来よう。」
と相手に思ってもらえる場所って、素敵ですね。
私の教室も、来て下さる方々にそう思ってもらえるように
していきたいと、強く感じました。
もしもしかめよ かめさんよ
せかいのうちで おまえほど
あゆみののろい ものはない
どうしてそんなに のろいのか
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講師 荒木 安子（あらき やすこ）
ピアノ・声楽を教えさせていただいています。
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