今日は


僕の大切な人の話をします。


その人の名前は


久保田苛湖さん(カコさんと呼びます)


カコさんは、ヘアメイクさん。


出逢ったのは


僕が19歳で


JZEILというバンドをはじめたころ。



ベースのヒトシのいとこで



ヘアメイクやスタイリストをやっていて、



手伝ってもらえることになりました。



いまでも覚えています。



ライブハウスで入口らへんにいた僕に



「すいません!楽屋どこですか?」


大きな荷物を抱えためちゃくちゃ元気な女性



それがカコさんとの出逢いでした。



それから、カコさんにお世話になる日々が始まりました。



ギャラも払えない僕たちに



「出世払いでいいから笑」



といつも笑顔でメイクをしてくれて



韓国でライブやるときも



経費が無くメイクさんを連れていけないと言ったら



「じゃあ普通に私いくよ~♬」



と自腹で来てくれたり、



本当にまだ仕事として成立しない僕らに全力のサポートを笑顔でしてくれました。



そしてJZEILは解散してしまいます。




ソロになり、DAIGO☆STARDUSTになってからもずっとメイクをしてくれました。



事務所との契約がなくなったり、いろんな苦しい場面でもカコさんは笑顔でこう言ってくれました。




「ダイゴちゃんを、絶対スターにするから!ダイゴちゃんは、スターになる人間だから!」



カコさんに何百回も言われた言葉。



カコさんと共に頑張り、支えられながら音楽を続けていました。



そして、ソロ活動を終え



BREAKERZを結成しました。



もちろんカコさんにヘアメイクをお願いして、1st ALBUM【BREAKERZ】もカコさんにやっていただきました。



このあともやっていただくハズでした。



しかし、



BREAKERZがいよいよスタートする2007年6月に



思わぬ事態が起こりました。




カコさんが海外の仕事で



事故で、足を怪我してしまいました。



片足がギプスでぐるぐる巻に覆われていました。



本当に辛そうだったから



BREAKERZのシークレットライブは



無理しなくていいよと言ったのですが



「大丈夫!大丈夫!」



とカコさんは来てくれました。



その日、タクシーに乗るカコさんをみんなで見送りました。



カコさんは笑顔で帰っていきました。



数日後、



ベースのヒトシから、



カコさんが容態が急変して、集中治療室にいると連絡がありました。



事態が理解できず、混乱したまま、すぐ病院に向かいました。



カコさんは本当に苦しそうに、闘っていました。話を聞くと、最悪の場合、命も危ないと。



僕はカコさんに呼びかけて、祈り続けました。



カコさんを助けてください!と。



そして、



カコさんは還ってきてくれました。



しかし



戻ってきたカコさんは、メイクが出来なくなってしまいました。



自分の意思で体を自由に動かすことも、言葉を発することも出来なくなってしまいました。



でもカコさんは頑張ってくれました。



どんな大変な状況でも



しっかりと生きていました。



はじめての武道館ライブの報告をしに行ったり



お見舞いに行ったり



カコさんが、いてくれるだけで




僕は力強く支えられてる




そう思えました。




そんなカコさんが




5年半頑張って生きたカコさんが



昨日の朝



永遠の眠りにつきました。



仕事が終わり、すぐに逢いにいきました。



とても安らかな顔をしていました。



カコさんには、結局恩返しも出来なかったし



いい所も見せられなかった。



本当に残念だし本当に悔しい。



おれはカコさんがいなかったら



今の俺は100パーセントいない。



カコさんが自分の仕事そっちのけで、俺に費やしてくれた時間、想い、愛情によって



俺は頑張れたし、ここまで来れた。




カコさんには本当に心の底から感謝しています。



こういう事をブログに書くか迷ったのですが



カコさんという存在がいたから、俺はいまがあるという事を書きたかったんです。



だから、



カコさんにしてもらったメイク




その積み重ねでいまがある。



俺は一生忘れないし



一生、感謝し続けます。



そして



もっともっと輝くために



頑張っていかなきゃと



心から思いました。



昨日、



カコさんの安らかに眠っている顔に触れた時に



こんな言葉が聞こえた気がしました。



「ダイゴちゃんは、スターでいなきゃだめなんだからね!」



あの素敵な笑顔で。



スターにはまだまだ程遠いけど



カコさんの願いのためにも



僕は突き進みます。



カコさんの分まで頑張るのではなく



カコさんと一緒に頑張るんだ。




カコさん、本当にありがとう!!!



またいつかメイクしてね!



その時はめちゃくちゃギャラ払うから!笑



本当にありがとう!







DAIGO