へたれるライアンをすかすパーキンス。テンポの良い攻防で確実にクオリティを引き上げていきます。ライアンはおふざけを忘れず。しかし、今回はいいアクセントになりました。
スピードに乗せて攻撃を繰り出していくパーキンスにたいして、ライアンのスピアーはそれをシャットアウトして見せる説得力がありました。コンパクトながらそれがプラスに作用して良質なオープニングに。
ドレイク・ヤンガー vs.ロデリック・ストロング トーナメント1回戦
ロデリックから果敢に仕掛けたハードヒットマッチ。しょっぱなからエンジン全開です。肉体のぶつかり合いによっていかに「痛み」を伝えることができるかにこだわった内容。激しさゆえに、一度ペースは落ちてしまったものの、終盤は見事に復活。大会屈指のタフマンコンテストになりました。トーナメントゆえに手短にまとめられていますがクオリティ十分。良質な試合です。
エディ・エドワーズ vs.カイル・オライリー トーナメント1回戦
実力拮抗のハイレベルなレスリングの攻防。打撃へシフトしていく過程も素晴らしい。軽やかな攻防から徐々に激しさを増していくのですが、終着点は強烈ですね。KOを狙い行くような凄まじさがありました。見た目でこれはやばい、危ないとわかり、多く語る必要なし。好勝負です。
ケビン・スティーン vs.リコシェ トーナメント1回戦
スティーンが王者として、リコシェを上から見下す。リコシェはそれにたいして生意気な態度で返す。やりあううちにスティーンに生意気な小僧を叩き潰さねばといわんばかりに仕掛けさせたのが面白い立ち上がりです。
歪なバランスを実現するために、リコシェの飛翔も高度なものにしています。スティーンは自分のペースを煽りながらゆったりとしたペースを作りつつも、リコシェが得意のスピードに乗せた攻防もできないわけではない。
終盤つながらない攻防が目立ちましたが、リコシェのムーブが超人的なものが多いのでそれでもありかなと。ブライアン・ケイジの介入もありましたが、良質な試合でした。
ここで一回区切り、後半戦は次の更新でアップします。
気になった方はこちらから!

試合結果
○TJパーキンス vs.ジョーイ・ライアン トーナメント1回戦
ドレイク・ヤンガー vs.○ロデリック・ストロング トーナメント1回戦
○エディ・エドワーズ vs.カイル・オライリー トーナメント1回戦
ケビン・スティーン vs.○リコシェ トーナメント1回戦