NHK、強い調子で津波避難呼びかけ ―三陸沖地震
7日午後5時18分頃、三陸沖を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生、
青森県八戸市をはじめ、東北・関東地方で最大震度5弱の揺れを記録しました。
東日本大震災本震に誘発されて発生した「アウターライズ型」の余震とみられます。
この地震により津波が発生、宮城県では1メートルの津波を観測しました。
この地震を受け、昨年4月以来となる津波警報が発令されました。
津波警報発令を報じるNHKアナウンサーは切迫した口調で
「命を最優先にしてください。東日本大震災を思い出してください」
と震災当時の記憶を喚起させつつ避難を呼び掛けました。
津波の特徴についても「何度も押し寄せ、急に高くなることがあります」と繰り返し伝えられ、
テレビ画面には赤地に白の文字で「津波!避難!」と大きく表示されました。
こうした報道姿勢についてNHK広報局は
「一人でも多くの命を救うため、呼び掛けを命令、断定口調にした。
携帯電話、スマートフォンのワンセグでも分かりやすいように
“津波!避難!”と大きな文字で表示した」
と説明しています。
地震・津波対策は、れっきとした国防の一環と言えます。
我が国では「国防」というとどうしても軍事面ばかりが注目されがちです。
もちろん、尖閣諸島の領有権を主張する中国や、
国際社会からの反対を押し切ってミサイル実験を強行しようとしている北朝鮮は、
我が国にとって国防上の大きな脅威であることは間違いありません。
しかしながら、軍事だけが国防というわけでもありません。
地震が発生した際に、犠牲者を一人でも減らせるよう尽力するのも、
国防の一環と言えるのです。
こうした国防の観点からも、今回のNHKの報道姿勢は、評価されて良いと思います(F)。
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■第132回 一水会フォーラム
日時・平成24年12月19日(水)/18時30分開場・19時00分開会
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講師・西鋭夫先生(スタンフォード大学・フーバー研究所教授)
場所・ホテルサンルート高田馬場 3階会議室
会場整理費・2,000円(機関紙「レコンキスタ」最新号込み)