感覚の模様
ずぶぬれになったことがあるだろう?
その時の感覚の模様を忘れるな
その冷たさ
そのうらぶれさ
その妙に腹のスワッタ気分
その感覚の模様を忘れるな
多くの人々が
些細なことがらにつかまるから
感覚の模様は忘れられるけれど
感覚の模様の集成こそが
彩りあふれる感性を導く
些細なことにこそ囚われず
感覚の模様を覚えるべきだ
特別なチャンスではなく
あまたの機会に
種も水も養分も
そして
分かれ道も在るもの
なにを覚え
なにを忘れ
なにに囚われ
なにに惹かれ
なにに導かれるのか
それが人の違いとなる
1092014