ここでタイトルにある2つの

音楽グループを比較するつもりは

毛頭ありません。


それよりも、2つのグループの

次に綴る1曲づつが、生き方のヒントに

なるし、2つは融合できると

感じたので、ここに記します。


その曲とは、マイリトルラバー(以下MLL)

の方が『Hello again ~昔いた場所』。


そしてAKB『ビギナー』です。


MLLは、90年代にブレークしたグループ

ですが、ボーカルのあっこさんは、

大人の女性が醸し出す落ち着きを

ふんだんに曲に香らせて

しっとりと聞かせてくれました。


この『Hello again』は、何かに

挑戦しても、また昔いた居心地のいい

場所に戻ってこれるという

過去の遺産を大事にした曲です。


人間誰しも、過去の遺産、財産を持って

いるのではないでしょうか。


その遺産を大事に秘めて抱えて

おくことは、素晴らしいことだと思います。


片や、AKBの『ビギナー』は、歌詞が

すごく過激です。


過去の経験や知識は、邪魔になるだけ

だから、捨ててしまえ! というような

新しい自分を創造する内容です。


大人びたAKBの曲を聴いた印象が

強烈に残りましたが、これも一理ある

と信じています。


AKBの組織そのものが、破壊と創造を

常に繰り返しているようで、メンバー間の

競争もかなり激しいと思います。


プロデューサー、秋元さんの手腕で

ここまでビッグになったのも、

組織やメンバー個人が

進化しているからなのでしょう。


思えば、組織自体は、スポーツの世界と

同じように数字が実績として

出てきます。総選挙での順位づけ。


たかが人気投票だとは思いません。


ファンも、ひとりひとりのダンスパフォーマンス、

歌唱力、セクシー度(可憐さも含む)、表情、

言葉使い、態度、体力など、真剣に見て

チェックしているのでは?年毎に投票で、

鞍替えしている人もいるはず。


そんな激しい競争の渦中では、

自分を常に磨き進化していかないと、

生き残れない

厳しさがあると思うのです。


秋元さんは、この『ビギナー』の歌詞を

創った時、そんな彼女たちの進化を

期待したのではないでしょうか。


”行く川の流れは絶えずして・・・・”なんて

いうくだりが、古典の徒然草にありますが、

川の水も滞ると、よどみます。血液も

ドロドロになれば、体の機能不全を

起こします。いつもサラサラと流れ続けて

いなければ、そこで後退です。


変化、進化を続けること・・・・・大変な努力と

苦労がかかりますが、これは人生も同じ

ではないでしょうか?


安定は、安泰なのでしょうか?実は、

後退だと思います。


何十年も愚直に同じことをやっている

ように見える

職人さんだって、手先ややり方に工夫を

加え、進化させているはずです。


ここで、また話をMLLに戻し、『Hello again』

へ。この曲は、チャレンジして失敗しても、

また必ず戻れるところがある・・・・という

風にも解釈できます。これは、基本を

身につけていれば、失敗しても、

また基本に立ち返り、再起できる・・・

そんな風にもとらえられると感じました。


ここで2つの曲の解釈を融合すれば、

過去に自分が培ってきたもの、

遺産は大事にし、その上で、過去(前例など

含む)にとらわれることなく、いや、過去を

白紙にして新たなことにチャレンジ

することを進めている。


そうすることが、

生きている証、人生の醍醐味だ!という

メッセージととらえました。


無理やりの融合ですが、過去、現在、

未来をつなぐプランのヒントに

なりました。


有名な『うさぎとカメ』の話がありますが、

カメはのろまでも、歩みを止めません

でした。だから、ゆっくりした動作でも

うさぎを途中で抜くことができたのです。


でも、うさぎだって、途中で油断して

休まなければ、のろまなカメに

追い越されることはなかったはずです。


こうやって考えたら、止まったら(滞ったら)

後退、変化し動き続ければ進化・・・・・

ということにならないでしょうか。


ただし、動き続ける時に何かに挑戦

するわけですが、ここに無謀という

言葉が入る余地があります。


自分の

尺度で考え抜き慎重に判断し、

無謀でないチャレンジが

必要だと思いますが。


とにかく自分の頭で考え抜き、

行動することが大事だと思いました。


2つの曲から、こんなことを

考えさせられたのです。