サミとデイビーのライバル関係からくる対立軸を基盤に構成。二人が試合を通して挑発し合っているのがクオリティの源ですが、デイビーとオライリーのタッグムーブが光ります。サミとウィットマーは個の力で試合をしていますが、まったくタッグとして試合をしていないわけではなく、必要とあればというレベルにとどめています。
ウィットマーはこの中で一番の巨漢でしたが、それを前面に出せなかったのが惜しい。試合が進むにつれて気迫が前へ前へと出てくる過程で、このウィットマーが脅威になれなかったのはもったいなかった。
デイビーはオライリーを対等な関係性に引き上げていたのに対し、ウィットマーはサミに対して一歩引いた立ち位置を貫いた。このため最後の爆発に欠けましたが、それを補うだけの気迫のこもったぶつかり合いで、好勝負と呼ぶにふさわしいものになりました。
サイラス・ヤング(AAW ch) vs. マイケル・エルガン(He ch) AAW王座&ヘリテイジ王座ダブル・タイトル アイ・クイット・マッチ (AAW:Defining Moment 9/21)
エルガンが襲撃するかような形で先制打。場外へ出て会場中で乱戦。そこら辺にあるものを凶器として用いて闘うストリートファイトスタイルです。
スピード感こそはないものの、サブミッションの攻防にこだわって作っている分、緊張感は常に同居し続けています。また、テープを使った拘束で動きを封じて拷問を加えていくずもこの試合形式だからこそ画になります。
サイラスとエルガンで対照的な闘いを仕掛けて世界を作り出し、時に相手のスタイルによりかかる形で利用して壮絶な死闘を作り上げました。安直さのない肉弾戦で好勝負です。
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試合結果
○サミ・キャラハン&BJウィットマー vs.デイビー・リチャーズ&カイル・オライリー
サイラス・ヤング(AAW ch) vs. ○マイケル・エルガン(He ch) AAW王座&ヘリテイジ王座ダブル・タイトル アイ・クイット・マッチ 二冠王者誕生(AAW:Defining Moment 9/21)