AN15 香港・マカオ 第07話 「ばつの悪いガッカリB級スポット」 | 週刊!植竹智裕の気ままに世界探検ブログ

AN15 香港・マカオ 第07話 「ばつの悪いガッカリB級スポット」


※この記事は2013年3月29日に
投稿したものをそのまま、もしくは一部改訂して掲載したものです。


旺角で飲茶を食べた後は、
日本から出て来る前に
予め調べておいた
B級スポットへ。

まずはMTR観塘線で
黄大仙(ウォンタイシン)へ。
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まず目指したのは
慈雲閣というお寺。

ネットでは奇妙な
神様の像が多いと書いてあったので
期待大!

そういうの求めてます!


しかしここで問題勃発。

調べたはいいけど
記憶していられるとでも思ったのか
全く参照する地図も資料もなし。

某地球の歩○方には
載ってたんですけど、

新しいガイドブックには
そんなコアなスポットが載ってない。
いや、
むしろ新界と呼ばれる
このエリアの情報自体が
少ない上に地図は無し。

やっぱりディープで
コアなスポットを巡るには
地球の歩○方がいいみたい。

八年目にして他のガイドブックに
浮気してゴメンよ。

なんて思いながら
たいして良くもない記憶力を頼りに
近くのバス停へ。
photo:02

小巴と呼ばれるミニバスが
数分おきに
いろんな目的地へと走り去ります。
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慈雲山行きというバス停を
発見して、

経路図を見ると、
ありました!慈雲閣
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しかし、
乗ってからも
油断はできません。
photo:05

道すがらバスが停まるのは
一目でわかるバス停もあれば、
何もないような所で
停まったりもします。

更にバス停も
文字が小さくて
そこが何というバス停なのか
わからない所がほとんど。

見る見るうちにバスは丘を上り、
ちょっと大きなバスロータリーへ。

ここでほぼ乗客が入れ替わったのですが、
相変わらずキョロキョロしながら
乗り続けている不審な男に
運転手は気付いたようです。

広東語で
「どこまで行くのか?」
的な事を叫んで来たけど、
こちとら広東語喋れないし、

そもそも
慈雲閣をどう発音したらいいのかも
知らないので、
持ってたボールペンで手に
行き先を書いて見せる。

しばらく首を傾げた後、
「ここをまっすぐあっち行って上っていく」
的な事をジェスチャー付きの
広東語で教えられ、
訳もわからぬまま
降りる事に。

ここをまっすぐ…
(さっき通った交差点だよ)
あっち行って…
(団地に入ったよ)
上っていく…
(階段はどこ!)

見事に団地の敷地内で
迷子になったわたくし。


再び団地の警備員に
手の甲に書いた
行き先を見せて
道を尋ねる。

ところが、首を傾げたまま
皆目見当もつかない様子…!

おっさん
ここら辺の人間じゃないのか…!


何やら住民らしい通行中のおばさん
三人を呼び出して、
わたくしの手の甲を中心に
皆で首を傾げる。

「ここら辺じゃないのかなぁ?」

と手の甲を眺めて
誤字脱字発見!!

慈雲閣
雲閣」って書いてたよ!!

慌てて心を付け足すと
一斉に皆さんの頭上に
電球マークが現れたようで
「あぁー!」
という声が…。

てか
字似てるんだから察しろや!!


なーんて言えるはずはありません。

親切なおばちゃまに
連れられるがまま
集合団地の敷地内にある
エスカレーターを上り、
一本上の車道へ。
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「ここをまっすぐよ」
的な事を言われて
お礼を行って別れた先に見た
その道路は間違いなく
つい十分前くらいに
バスで通った道でした。
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ああもう小巴イヤ。

こうしてようやく辿り着いた慈雲閣
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門の両脇を守る
謎のインド人風の石像。
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期待大です!!

そして
ガラス張りの棚の中に並んだ
噂通りの
様子がおかしい中国の神様の団体を
発見。
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こういうの昔漫画に出て来たよね。
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目イッてる。
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「自分の事をジャネット・ジャクソンだと思い込んでる」
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更に上り階段は続き、
期待は高まります。
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ところが登った先は
見晴らしのいいお寺という感じで、
B級スポット独特の
人っ気の無さや
胡散臭さを感じさせません。
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むしろ
人いっぱいいるし、
至る所で家族が
座って団欒してるし、
点在する焼却炉では
供養と思われるお花を
炎に投げ込んだりしていて、
そこら中に煙とお香の匂いが
漂っています。
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とりあえず散策続行。
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猿発見!

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散策し尽くして、
最後にやって来た地下室。

何やら人の写真が印刷された
位牌のようなものが
びっしり並んでて、
家族がお花を添えたりしています。
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ここである事に気づきました。


ここ至って普通の、
霊園付きのお寺ですやん!!!


墓参りに来たご家族たちが
団欒してる最中に
カメラ片手に
胡散臭い所探しして
うろついてた自分、

気まずっ…!!

とにかく、
入口がちょっと個性的なだけだと
判明したので、
一回合掌して退散。

なかなか乗りこなせない
暴れ馬のような小巴
来た道をそのまんま逆行できるなんざ
これっぽっちも思わないながらも
近くのバス停から
小巴に乗り、

見事に新境地を開拓しながら
何故か隣の鑽石山(ダイヤモンドヒル)に漂着。






ああ…もっと資料として
ちゃんと参照できる形に
して持って来とけばよかったぜ…。

…って思ったら
しっかりちゃっかり画面の
写真用意してたー!!!

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結局、役に立つ機会は
ありませんでしたけど。

もうしばらく小巴は
乗りたくないと
真剣にそう思いながら
次のB級スポットへ。


つづく