マイルドジェントルマンのライブで確信したこと。 | NIPPON人の音楽を褒めよう。
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おひさしぶりですー。

昨日11/25に下北沢モナレコードで行われたマイルドジェントルマンのライブにお越しいただきました皆様、本当にありがとうございました。たくさんの人に来て頂いて感謝しまくりです。

演奏やらなんやらと気になる所に気付き始めている頃ですが、まぁそれはさておき、、今日はライブを通じて感じた事があったので、それをあなたにも伝えたいのですよ。これは音楽以外でも通じることなのでどうぞ耳を、いや目を傾けてね。

10年くらい前でしょうか、有名アーティストのライブに心を踊らせながら行った日のことです。

会場は広く、機械の独特の香り、少しスモークがかった会場、その中でサウンドチェックの音が響いている雰囲気が、僕の期待を更に増幅させていきました。

そのアーティストにはいわゆる「代表曲」と呼ばれる曲があって、それは誰もが知っている超名曲。
会場のお客さんは、間違いなくその曲を期待している人達。当然僕も。

会場が暗くなってライブがスタート。ステレオから流れていた曲が、目の前のステージ上で次々と演奏されていく様は、ライブに行った事がある人は分かる何とも言えない高揚感を演出していました。

みんな分かっている。まだあの曲は演奏されていない。。まだか。まだか。。。

そしてその曲が演奏されないままアンコールへ。なるほどアンコールに取っておくとは。
きっと誰もが思っていました。

しかし、、、

アンコールでもその曲は演奏されませんでした。。会場には落胆というか、不完全燃焼に陥ったお客さんもちらほら。僕もそうだった。

もちろん満足感で一杯の人もいましたよ。でも多くのお客さんがちょっと残念そう。。そんな中、どうやらお父さんと一緒に来ていた中学生くらいの女の子がお父さんにこんなことを言ってました。

「あれやらなかったねー。パパと聴いてたやつ。あれ聴きに来たのにさー。。」

「ハハハ、しゃーないな。ミュージシャンも同じ曲ばっかやってりゃ飽きるもんだ。」

この当時、僕はもう音楽をやっていました。そしてこの会話を聴いたとき、何とも言えない気持ちになったのを覚えている。

僕はね、プロのミュージシャンというのはファンの期待に応える事が使命だと思うんですよ。
有名な曲を持っている人であればあるほど。こっちもやってる側の人なので、同じ曲を散々演奏するのはマジで飽きるし、マンネリしてくる。何か違う事をしたくなったりする。

でもね、期待されている曲を必ず演奏してくれるミュージシャンが本当のプロのような気がしている。それがお金を貰って音楽をやっている人の仕事だと思うのです。

ファンが何を求めているのかを常に考え、嗅ぎ分け、期待以上のものを提供する。それが音楽を仕事にしている人の責任のような気がするのです。もしファンが鉄板の曲を期待しているのなら、それをもう何万回もやって飽き飽きであっても、気持ちを込めてやれる人がプロなのではないかなーと。有名曲がいっぱいあるミュージシャンはちょっと大変かもね(笑)

僕みたいなサラリーマンミュージシャンは、有名曲なんて持ってないけどさ、周りが良いと言ってくれる曲は、出来はともかくとしてちゃんと心を込めてやらせて頂きました。聴いてくれた人達に感謝です。

長くなりましたが、、僕が今回のライブを通じて感じたことは、まず音楽をやる人間は、アマチュアであれプロであれ、ファン(お客さん)が第一であるという事。お客さんがどういう気持ちになるかとか、せっかくライブなんだから盛り上がりたいかなー、とか考えてあげて、自分なりにそれを実行すること。もしかしたら失敗するかもしれないけど、お客さんの事を考えるというのが大事だと思います。

これは普段の友達付き合いや人付き合いにも通じるんではないかと思いますよ。相手がどう思うのかとか、自分がこれされたらムカつくなーとか、考える事が大事だと思うわけです。
そういう人はきっと色んな人に慕われると思うのです。

僕もまだまだですけど、音楽と共に、仕事でも頑張るよ。

あーー、もう一つ言いたい事があったけど熱くなりすぎて長くなったからまた次の機会に言わせてもらおう。読んでくれてありがとう。