■1000回「研修」 | 元プロ野球選手がニュースから考えてみる

■1000回「研修」

球界は完全にオフに入りました。

ルール上、、1月末まではフリーです。


育成選手以外は基本、自己管理の状況でしょう。

この間の過ごし方が非常に大切です。


しかし昔と違い、今の選手はしっかりしているので
練習も怠らなくやっているでしょうね。


それとは別に提案です。

練習はもちろん大切ですが、今のプロ野球選手としての自分の
立場を認識してもらうことも重要だと思います。


例え二軍でも、球界では、ある程度周囲が何でもやってくれる環境下
にあります。


要は恵まれているということです。


しかし高卒や学生から直にプロに入った選手は、それが当然だと

勘違いしてしまいます。


いずれはユニフォームを脱がなければいけない時が誰でも
来るわけですから、少しでも良いので、社会の仕組みを今のうちに経験して

おくのも悪くありません。


例えば、一日でも良いので、球団事務所の電話番や、営業などを一緒に回って
現場を経験したりと、如何に社会が厳しいかを知っておくことも一つ。


そこにはビジネスマナーもありますので、結構大変で疲れるものです。

運動とは違う、妙な疲労が残るはずです。


しかも会社までは車ではなく、通勤電車で。



仮に大スターになったとしても、一般的なマナーは知っておいて損はありません。

上に行けば行くほど必要なものだと思いますしね。


そうすることで、如何に今の自分が恵まれているかとわかるでしょうし、
こういう事が苦手で嫌であるならば、好きな得意な野球で死に物狂いで
やるしかないと思うはずです。


しかも球団の職員の方との交流も生まれるでしょうし、彼らの普段の

仕事ぶりが見えて、ファンサービスに対しても前向きになるのではないでしょうか。


これって練習よりも効果抜群のような気がします?


特に新人選手や2年目ぐらいまでは研修として行ってみては如何でしょうか?

貴重な経験になると思います。


もし私が現役時代に経験していたら、

「こりゃ大変だ。もっとしっかりと野球で頑張ろう」と思ったことでしょうね。