・・・続きになります。

 宮原猛の 「歯から全身を、全身から宇宙を見つめる」ブログ


そもそも、病気症状をどう捉えるか、ということが


我々親をはじめ、医療機関(医療者)、行政、医療事故調、警察、裁判所、


そこそこの立場で統一されていないのですから。


親、医者、調査委員会、警察、裁判官、国会議員、・・・


すべての大人ははじめは同じ子供だったわけですよね。


子供のころから「病気ってホントはこういうもんだよ」って教えてくれるところがあれば・・・。


じゃあ、学校がそんなことを教えてくれるでしょうか。


ちょっとインフルや手足口病にかかれば「医者にかかってきちんと治すように!」


トビヒやプール熱があれば「休んで」とか「見学してて」とか


先生個人個人の考え、というよりも学校教育そのものの話になってしまいますね。


安全性の不明確なワクチンの接種を推奨したり、


削られるのわかってて、学校検診で虫歯を見つけたり。


いや、見つけるのはいいとしても、夏休み中に治療してくるように教育委員会と


ともにシステムをつくってしまって・・・。



フェイスブックでのこの事故に対するコメントには


「歯磨きや糖分や食やフッ素や虫歯に対して正しい知識を持ってないなんて


母親として失格!」・・・なんて意見も出てました。


・・・果たして、歯科医師が正しい知識を持っているでしょうか?


私が以前、虫歯ネタシリーズ (←クリック!)で書いたようなことを考えた歯科医師が


どれくらいいるでしょうか?


私だって、その筋の専門の歯科医師に比べたら知識不足です。


ましてや、一般のお母さんに「正しい知識を持て」といったところで、


どこのだれが「正しい知識」を教えてくれましょうか?


細菌をたたくことが正しい?


砂糖を控えるのが正しい?


フッ素で歯を強くすれば大丈夫?


そもそも、「正しい知識」とは本当に存在するものでしょうか?


今日の常識は、5年後には確実に時代遅れになっています。


下手をしたら、


「実は違ってました。科学医学は進歩するものですから、ご了承くださいね。」


って可能性だってありますよ。


あなたにとっての「ありがたい」は、別の人にとっては「不必要」です。


「おおきなお世話」って言われるかもしれませんね。


あの人が「してほしい」ことは、ホントにあの人にとって必要なことなのでしょうか?


とっても単純なことですが、


国や時代や年代や性別が変われば、善い・悪いは変わります。


文化が違えば価値観が違う。


価値観が違えば正しい・間違いは違う。


正しい・間違いが違う中で人の好き嫌いも違う。


してほしいこと、してあげたいことも違う。


病気・症状の意味も違う。いや、昔は違っていた、というのが正しいかもしれない。

いつの間にかいわゆる西洋医学をメインとする現代医学というものに


すべてが統一されようとしている現代ではありますが。



桃香ちゃんはなぜ虫歯になったのでしょう?


桃香ちゃんはなぜ歯医者に行ったのでしょう?


なぜ抑えられて麻酔してまで削られなければならなかったのでしょう?


なぜそうまでして虫歯は埋めないといけないのでしょう?


虫歯は病気なのでしょうか?


病気は治すものでしょうか?


病院で治るものでしょうか?


何のために病気を治すのでしょうか?


何のためにこれから健康でいないといけないのでしょうか?


健康ってどういうことでしょうか?


生きていくには健康が必要でしょうか?


なぜ生きていくのでしょうか?


なぜ生まれてきたのでしょうか?


桃香ちゃんと親御さんはすごく大事な問いかけをしてくれています。


桃香ちゃんだけでなく、原発も、3・11も、水俣病も、


昨夜の殺人事件も、先週のどこかの交通事故も、


私の腰痛も、あなたの歯の痛みも。


良い・悪いではなく、責任の所在はどこに、でもなく。


虫歯になる人ならない人。


虫歯を治療する人、放置する人(僕です)。


誰でもが「人は皆違って当然」というくせに、


なぜ病気の原因だけは「これ」と決めたがるのでしょうか。


なぜ病気の解決法は「これ」と決めたがるのでしょうか。


なぜ、「なぜ?」を考えてはいけないのでしょうか。






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