昔の記事ですが、良い内容ですので再度記載します。 | 元プロ野球選手がニュースから考えてみる

昔の記事ですが、良い内容ですので再度記載します。

ふと、昔のブログ(2012年)に下記の記事がありました。
我ながら実に良い事を書いている。

改めて記載します。

ちなみに昨年かな、地域差もあるでしょうが、これまで経費で認められた寄付が
厳しくなってきているそうです。

では記載します。

「今年もドラフトで多くの新人達がプロの世界へ
入ってきます。

そして契約金も貰います。
その額はこれまでなかなか貰うことが出来ない大金だと言う人がほとんどでしょう。

初めてのことなので家族含めて
「誰に御礼をしなければいけないのか」と悩んでいる選手もいると思います。

しかし勘違いしちゃいけない。

ドラフトで指名を受けてもそれは嬉しいことですが、成功では
ありません。プロ野球界の土俵に上がれる権利を貰っただけです。
勝負はこれからです。

意外とこの事を理解出来ず、周囲のお祝いの声やメディアに
勘違いしてしまいます。

これは野球界の慣習かもしれませんが、入団するに
あたり選手は御世話になった先に寄付をします。

ただ、これは規則ではありません。あくまで野球界の慣習です。

これは個人差もあるでしょうが、これまでの出身クラブ・学校や
指導者にします。

勿論、断っておくと、受け取らない方もいます。
でもそういう方ばかりではありません。

寄付の場合、現品で送る時もあるし、現金を渡す時、そして両方があります。

これは常識の範囲であれば良いと思います。
あくまで気持ちの範囲であれば。
(私が一番良いと思うのは、自分で用具などを買って寄付すること。
後輩の為になります。金銭を渡すと、何に使われているかわからなくなりますから)


しかしその額が、度を越えることも珍しくありません。

契約金は仮に一億としても、税金で半分は持っていかれます。
色々とご祝儀で配っていると、気がつくと結構なくなっているものです。


でもよく考えると、おかしくありませんか?
契約金というのは、元々退職金の前払いです。

何故プロ野球選手になった者だけがしなければならないのでしょうか?
一般のOBが、会社を退職した際に払いますか?
まぁ、ありませんよ。

実におかしな話です。

プロ野球選手なんか先が全然見えない職業です。
確かに育ててもらった恩義はあります。
でもそれは、他の学生だって同じはずです。

選手と指導者の関係の度合いもあるでしょうけど、
一般的な常識として、ここで度を越した謝礼を受け取るのはおかしな話です。

もし寄付をするのならば、彼らがプロ野球選手として一人前と
なってから初めて行えば良いと思います。

あまり深く話はしたくありませんが、この手の話は結構あります。
私のドラフト同期生なんかは、自分の担当スカウトにまで相当額の謝礼を
したそうです。

あくまで、その当時の話であって、今はわかりません。
でもそういう球団というか、個人が、当時は存在したわけです。

スカウト業は自分の仕事ですから。
獲った選手、担当した選手から受け取るなんて無茶苦茶です。

新人諸君には余計なお世話かもしれませんが、契約金は退職金の
前渡です。
活躍してから、各方面に恩返しすべきです。

稼ぐって大変です。
辞めたら分かりますから。

大事にして欲しいですね。

もし「あいつは恩知らず」と言われたら、
そういう事を言う方がおかしいと思ってください。

そういう方に限って、野球選手を辞めた時は何も助けてくれませんよ。
というか、助けてもらおうと思う考えなんかもってはいけません。

あくまで私の意見であって、本人の意思次第ですけどね。