僕は、通勤途中に信号無視野郎の大型トレーラーに轢かれて、高次脳機能障害その他症状てんこ盛り障害者にされた。


 命は取り留めたものの、障害者にされたから、障害者枠でもいいから、一日でも早い復職を望んで、リハビリに頑張っていた。


 だから、言い方を変えれば、命がけで働いてきたんだ。


 だけど勤務先は、僕に分限処分を下した。


 要するに、健常者として採用された僕が、障害者枠で復職させるくらいなら、雇用することはできないから、休職していろ、という休職命令だった。


 僕は病識がある高次脳機能障害者だから、自分が障害者である、という自覚はある。


 でも、勤務先の首長は、僕に、「一日でも早く完治して復職することを望んでいる」と、頓珍漢な手紙を送ってよこした。


 しかも、命がけで仕事してきた僕の名前を間違った手紙・・・。


 行政としてありえない失態だ。


 おそらく、僕が送ったメールの担当所管課が作成した文書に、首長が署名しただけなのだろう。


 僕は、同じ自治体職員として、そんなことくらいは知っている。だけど、首長は直筆で署名するくらいなんだから、読んで確認してるんだろうと思うが、そんな重大な失態に気が付かないで署名するくらいだから、その程度の首長なんだろうと思う。


 おととい、僕の分限処分の理由書の提示を2回も請求して届いたのが、泣き落としの手紙みたいな文章。


 行政の職員として、根拠法令も提示して請求したんだから、もっとまともなものが届くものかと思ったら、泣き落とし戦術とは呆れた。


 さて、信号無視野郎とは民事訴訟で闘うつもりで最強弁護士さんに依頼してある。


 僕は、チャレンジド・・・。


 たくさんあるハードルは乗り越えて行ってやるつもりだ。


 だけど、まさか僕の任命権者が、ハードルの一つだとは想像もしていなかったけど、絶対に乗り越えて行ってやる、絶対に・・・。