”マムシ指”ってご存知ですか?
講師の先生方は、みなさん知っていらっしゃると思います。
私は、まぎれもない”マムシちゃん”でした。
それも両手とも。。。
でも、それを知ったのが20歳の時…!
私の最初のピアノの先生は、
忍耐強く、優しく、そして厳しい先生でした。
4歳からオルガン、そして7歳からピアノを個人で習い始めた私。
ピアノを始めるには大変遅かったのです。
「安子ちゃんは、指が弱いからね…」
と、いつも注意されました。
「そうか、私はみんなより遅く始めたから弱いんだ…」
そんな劣等感に苛まれつつも、私なりに必死で取り組みました。
ご指導いただく通りに、一生懸命指の強化に努めましたが、
誰よりも疲れやすいこの手。
すぐ辛くなって曲の途中で止まってしまう。
…どうしてなのか、幼い私には原因がわかるはずもなく、
そのまま大人になりました。
先生は、ずっとそれに気づいていらっしゃったと思うのですが、
一度も、その指の状態を“マムシ指”だね、とおっしゃったことは
ありませんでした。
親指の付け根が、引っ込んだままピアノを弾き続けるのは、
指を痛めることにもなり、非常に良くないと知ったのが…ハタチ。
先生が変って、初めてそのことを指摘されて愕然&呆然。
その時から、私の”マムシちゃん退治大作戦”が始まりました。
親指の付け根を出そうと片手でピアノを弾き、
もう片方の手を使って、関節をキープ。
…でも、これじゃ両手で弾いたときには役に立たないな。
どうしよう~。。ジタバタジタバタ…
よし!
それじゃあ、サージカルテープで付け根をぐるぐる巻きにして弾こう。
…ところが、サージカルテープはやわらかくて効果ナシ。
では、ガムテープは? (←どうして私は、一気に発想が飛ぶのでしょう?!)
…でもそれでも駄目で。。
う"ぅ"…悲しい。
私の手、このままじゃいつまで経ってもオクターブで
毎回死ぬ思いをするよね…。
疲れて手がしびれて、弾けないという悪循環は断ち切れないのか。
うむ。ではセロテープを巻こう!
おそらく15回くらい巻きつけたのではないでしょうか。
ガッチガチ。上下に動かすのも困難なほどに。
でも、そうでもしないと”ピアノを弾く指のカタチ”を
私の身体が覚えてくれなかったようです。
そんなこんなで、半年ほど経った頃でしょうか。
私はやっと、”マムシちゃん”とサヨナラできたのでした。
しかし…!
今思い返すと、冷や汗ものの荒療治でしたね。
セロテープで固定するなんて、無茶苦茶ですもの(苦笑)。
そんな風に固めてしまうことで、違う痛め方をしてしまう可能性も
あったのですから…!
ですから生徒さんには、私を同じ苦労を味わって欲しくないのです。
早期発見、早期見直し。
ピアノを演奏するのに適した指って、どんな状態なのかを知り、
意識して弾く習慣を身につけてもらいたいと、
切に願っております。
”玉ひも”を、遅ればせながら作りました♪
こちらも、先生方でしたらご存じのレッスンお助けグッズですね。
ご紹介されている先生も多いので、ここでは説明は省きます。
またひとつ、生徒さんの心強い味方が加わりました。(^_^)v
めえめえ 森の児山羊(こやぎ) 森の児山羊
児山羊走れば 小石にあたる
あたりゃ あんよが あ痛い
そこで 児山羊は めえと鳴く
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講師 荒木 安子(あらき やすこ)
ピアノ・声楽を教えさせていただいています。
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