酸素は惑星の異常事態!文化放送ソコトコ大ブレイク御礼! | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし
2012-12-15 04:54:08

酸素は惑星の異常事態!文化放送ソコトコ大ブレイク御礼!

テーマ:元素周期表
酸素は惑星の異常事態!文化放送ソコトコ大ブレイク御礼!

昨日、文化放送で話した内容を補足!


20億年前まで地球の大気には酸素はなかった。

意外に思うかもしれないけど、そもそも酸素がある方が異常事態。


金星・地球・火星が岩石型の惑星として、兄弟関係。

金星の大気も火星の大気も、二酸化炭素が中心で、それに窒素が混じっている。

かつての地球も、似たような大気だったと考えられている。


地球も含め、こうした惑星では、酸素は存在しにくい。

だって、地表には鉄がいっぱいあるから、酸素があったとしても、鉄が錆びて酸素と結合しちゃう。


実際、地球でも、シアノバクテリアが光合成をして酸素を生み出しても、鉄が次から次へと吸いとって、かなりの期間、大気に酸素は増えなかった。

でも、20億年前、ついに地表の鉄は錆び尽くしてしまって、酸素が増えてきた。

生物が大改造したのが、今の地球。


地球温暖化を甘く見てはいけない。

空気には酸素がいっぱいあるのが当たり前だと思っているけど、二酸化炭素だらけなのが、本来の姿。

そんな恐ろしい地球の素顔に戻らないように、環境にはもっと意識を深めないといけないね。


地球と元素の関係について、「元素周期表で世界はすべて読み解ける」(光文社新書)の第2章で詳しく解説しているので、こちらをご参照ください。

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