酸素は惑星の異常事態!文化放送ソコトコ大ブレイク御礼!
昨日、文化放送で話した内容を補足!
20億年前まで地球の大気には酸素はなかった。
意外に思うかもしれないけど、そもそも酸素がある方が異常事態。
金星・地球・火星が岩石型の惑星として、兄弟関係。
金星の大気も火星の大気も、二酸化炭素が中心で、それに窒素が混じっている。
かつての地球も、似たような大気だったと考えられている。
地球も含め、こうした惑星では、酸素は存在しにくい。
だって、地表には鉄がいっぱいあるから、酸素があったとしても、鉄が錆びて酸素と結合しちゃう。
実際、地球でも、シアノバクテリアが光合成をして酸素を生み出しても、鉄が次から次へと吸いとって、かなりの期間、大気に酸素は増えなかった。
でも、20億年前、ついに地表の鉄は錆び尽くしてしまって、酸素が増えてきた。
生物が大改造したのが、今の地球。
地球温暖化を甘く見てはいけない。
空気には酸素がいっぱいあるのが当たり前だと思っているけど、二酸化炭素だらけなのが、本来の姿。
そんな恐ろしい地球の素顔に戻らないように、環境にはもっと意識を深めないといけないね。
地球と元素の関係について、「元素周期表で世界はすべて読み解ける」(光文社新書)の第2章で詳しく解説しているので、こちらをご参照ください。
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