ペンネームが使える場合、使えない場合 | 出版の方法

ペンネームが使える場合、使えない場合

本を出版したいという人からの問い合わせで、けっこう多いのが“ペンネーム”についてです。

とくに会社員をされている方が気にされされますね。


ペンネームを使えるかどうかで言えば、使えます。


ただし、注意して欲しいのは、あなたの企画は著者として求められるのは資格ですか?実績ですか?ということです。

何かについて本を書くのであれば、そのことについて書く資格や実績が求められます。


資格というのは、そのことについて書けるだけの専門性です。

そのことについて、どれだけ詳しいのかの根拠を提示する必要があります。


実績というのは、そのことについて書けるだけの裏付けや体験です。

そのことについて、その実績をもっているからこそ書けるという目に見える論拠が必要になります。


この資格と実績に大きな違いがあることに気づきましたか?


資格はスキルなので、出版社の編集者を説得できればOKなので、ペンネームで構いません。

しかし、実績は論拠として読者に納得してもらうわなければならないため、その本人でなければなりません。


簡単に言えば、『元●●が語る~』みたいな企画は、その人が本当に元●●かどうか分かる必要があるので、こういう場合は本名、もしくはペンネームでの実績を求められるということです。


つまり、ペンネームを使うということは別人格になるということですから、その別人格でもアピールできる著者プロフィールを書かなければならないということです。


なので、「ペンネームで本を書くことは可能ですか?」と質問される会社員のほとんどが、その会社にいるからこそ書くに値する企画ばかりなので、ペンネームでは企画として成立しないということになります。