桜花賞、あんな話し?こんな話し?(3) | さかなくんのパカパカ日記

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『談話室「さかなくん&ブサ雄」』の競馬版です。競馬に関する話を主に書いています。

先ほどの「その2」の続きです。


※その3


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がんばろう日本!
-サラブレッドから元気を-
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この言葉を合言葉に行なわれている現在の中央競馬。
日本競馬が世界に届いた最高の結果が生まれた2週間後の今週末。日本で3歳牝馬クラシック第一戦『桜花賞』が行われる。

昨年の2歳女王決定戦『阪神ジュベナイルフィリーズ』で優勝。前哨戦の『チューリップ賞』でも、最後は流すほどの圧倒的強さで勝利を飾り、何の障害もなく本番を迎えるはずであった「レーヴディソール」が故障により出走回避が決定。

一気に「混戦」のイメージとなった今年の桜花賞。

「阪神JFとクイーンCの結果を見れば、やっぱりホエールキャプチャ」

「実力は断然ダンスファンタジア。折り合いさえつけばこの馬で間違いない」

「間隔を開けた事で馬体が戻ったマルセリーナが勝つ」

クラシック戦線で馬券を買うに当たり当然の事ながら前哨戦の結果、そしてこれまでのレース内容を振り返るのは、馬券を買う方にとってみれば当然の事だろう。

例年通り、我々オーナーズ倶楽部も昨年より2歳戦専属チームを置き、そしてその主要メンバーを中心に結成された3歳クラシック専属チームが情報収集を行ってきた。

阪神JFではレーヴディソールへコンマ1秒に迫る2着。前哨戦の2月12日に行われたクイーンCでも再び桜花賞の有力馬の一角ダンスファンタジアを退け勝利。レーヴディソールが出走を回避した今年の桜花賞で、混戦模様という言葉が目立つとはいえホエールキャプチャが1番人気となるのは自然の流れ。

かく言う私も3月の最終週まで、レーヴディソール・ホエールキャプチャの1点で十分。そう今年の桜花賞を思い描いていた。

その思考回路が2011年の桜花賞を考える上で『スタート地点からして既に大きな‘勘違い’をしてしまっていた』という事に気付かされたのは、震災以降‘ある場所から届く’悲鳴にも似た声の数々。そして3歳クラシック専属チームの 【クラシック戦線で加速する世間の“勘違い”】【願ってもない印象を世間一般に与えられた】といった2つのキーワードに他ならない。

中山競馬場が開催中止。
本来中山競馬場を使う事の多い関東馬がこぞって阪神への投票を行った事で、600頭近い除外馬が出ることとなった3月19・20日。数は少ないながらもまた異常なほど除外馬が出た先々週。

「京都回りでの出走でも構わないが、阪神に直接入厩できる馬と京都回りで出走となる馬が出た場合、人員を2名割かないといけなくなってくる。ただ、その費用を出してくれとは言えないからね。ウチはまだ恵まれた方だけど、まだ表面化していないが暫くこの状態が続いてしまったら…」

明らかに競走馬の数自体が少なく見える震災後の美浦トレセン。言わずもがな、今回の東北・関東大震災の被災地であることが大きく影響している。

水が出ない、坂路が壊れるなど起きたが、直ぐに正常化し1次的な被害はさほど大きな影響を及ぼすことはなかったが、しかし、二次的被害はと言うと…現場の混乱もあり正確に報道されているとは言い難い。

ただ誤解しないでいただきたい。
なにも今回上位人気となるであろう関東馬達が調整不足で挑まなければならず、明らかに不利という話をしている訳ではない。

この桜花賞というだけでなく、今年のクラシック戦線、いや競馬界に起きている事象は、今年のみならず、これからの競馬界を大きく変えてしまうほどの事が起きている。

「悠長な事を言ってはいられない。」

意を決したように語った某陣営関係者の言葉が今年、これから起こるであろうクラシック戦線のみならず、今年の競馬界に起こるであろう事柄の全てを物語っていると言えよう。

1強と目され、2年連続の3冠牝馬誕生まで期待されていたレーヴディソールの回避は至極残念な結果ながら、3歳牝馬クラシック初戦『桜花賞』は阪神競馬場にて行われる事が早々に決定。

「未曾有」の出来事が起きた2011年の日本。誰もが経験した事のない悲しい出来事が起き、そして誰もが喜ぶ日本全国、いや世界に広がる「復興」の2文字を後押しする「奇跡」が生まれている中、‘例年通り’行なわれる桜花賞であるが、その実は…

なお、今起きている決して報道されない真実、そしてレースの主眼と照らし併せることで分かる【桜花賞の結論】に辿り着いていただく為のキーワードを可能な限り盛り込ませていただいた事で、非常に分かり辛い文章となってしまった事をお許しいただきたい。

最後までお読みいただきありがとうございました。