京大などでのカンニング事件が問題となっています。
昔の「基本英文700選」似合ったように日本の大学は「difficult to enter but easy to graduate from」でありますから、入試の不正にはことさら厳しい態度をとるのでしょう。
しかし、学内試験はけっこういいかげんです。
私が1年生の時、(私を含め同級生の多くが)フランス語の活用が憶えられなくて困っていたとき、試験が始まる前に同級生の某君が当時のベニヤ板張りのような机に鉛筆で一生懸命書き込んでいました。
「なにやってんの」と尋ねると「机に憶えてもらってるの」とのことでした。
なるほど!
当時の机は鉛筆の落書きが一杯ですし、落書きとカンニングとの区別は全くつきません。
私たちも遅ればせながら、彼の手法を真似たのもです。
ちなみに、某君はその後警察官僚になって大きな地域の本部長になっています。
私自身「社会正義を守る」弁護士になっています。
入試と学内試験は、質的に異なるという意見が多いと思います(合否によって身分が異なりますから)。
しかし、行為自体は同じです。
はたして私に(そしてあなたにも)不正行為を責める資格があるのかどうか、難しい問題ですね。