昨日(2月13日)の夜、


なぜかブログの最初のエントリー記事である「オナニー事件」が跡形もなく消えていました。


このことをツイッターでつぶやいてみたところ



■「オナニー」という卑猥な単語がタイトルに入っていたから削除されたのではないか



と言われました。


それを聞いて僕は



「これは大問題になるぞ……」



と冷汗が止まりませんでした。




いや、確かに、アメーバブログさんの判断は間違っていないと思います。


日本最大のブログサービスと提供しているわけですから、


健全なイメージを守らなければなりません。


卑猥な表現やアダルト関係を取り締まるのは大事だと思うんです。



ただ、


「オナニー事件」


は、アップされるや否やネットユーザーの皆さまから




クソワロタw




および





クッソワロタw





の称号をいただいた、



ブログの歴史に新たなる金字塔を打ち立てたエントリーだと思うんです。



いや、こんなことを言うと



「何を自画自賛してんの?」



という声が聞こえてきそうですが、




僕自身も、あの記事を書いていたときの記憶がありませんからね。




白目むいて、口からよだれ垂れ流して




朦朧とする意識の中で、遠くに聞こえる神の声を書き写していただけですから。





だから、今回の件は

そういった事情を知らないアメーバ事務局の方が
既存のルールに従ってしたことなのでしょうけど、




サイバーエージェントの藤田晋社長には申し訳ないことをしたなと思いましたね。




まあ彼とはほとんど面識がありませんけど、




笑いの分かる人だと聞いてますんでね、




偽物と本物の違いが分かる男だと聞いていますんでね、




↓こんなメールが確実に送られてくることになるだろうなと思いました。








件名:藤田晋です



水野さんへ。


このたびの、「オナニー事件」を誤って削除してしまった件に対して深くお詫び申し上げます。


今朝の朝礼で、私は、アメーバブログ管理局の社員全員の前で怒号をあげました。


いつもは「物静か」「クール」「イケメン」で通っている私が、
気づいたときには大声で叫んでしまいました。


「オナニー事件を削除したやつはどこのどいつだ!」と。


それから、小1時間、私は渋谷の街全体に響くような声で、社員たちを怒鳴りつけました。


「みんな、よく聞いて欲しい。

 確かに、我がアメーバブログは「健全」で「クリーン」なイメージを守ることを大切にしてきた。
 
 それゆえに、今、日本で最大級のブログサービスの地位を得ることができたと言えるだろう。

 しかし!

 だからと言って、いつ、私が、新しい挑戦、新しいサービスを妨害するようなことを
 して良いと言ったんだ!?


 私はいつも言っているだろう!









 藤田晋の 晋 は 普通の 普 とは違うんだ!








 私は、いつも君たちに言ってきた。

 我がサイバーエージェントは何世紀先にも残る「普遍的」な会社を目指していると。

 しかし、

 だからこそ、「普通」のことだけをしていてはならない。


 常に新しい挑戦をし、新しいサービスを生み出さなければ


 ビジョナリー・カンパニーとして生き残ることはできないんだよ!


 そして、私たちにとっての新しい挑戦こそが、


 水野敬也先生の「オナニー事件」だったのではないのかね?!


 あのエントリーはまさにビジョナリーだよ。


 何世紀にもわたって語り継がれることになる、ビジョナリー・エントリーだ!



 ああ、確かにあんな記事を放置しておいたら、お客様からのクレームは来るだろう。


 「アメブロはいつから下品な下ネタブログになったんですか?」と言われるだろう。


 毎日のように言われるだろう。


 しかし、だからと言って「オナニー事件」を削除するのではなく、



 お客様に対して、


 「あの記事は、単なる下ネタブログではありません。いわば芸術なんです」


 「村上隆とかと、同じジャンルです」


 「マジで」


 このように懇切丁寧に説明してお客様にご理解いただくこと、


 それこそが日本の未来を作る私たちに課された使命なんじゃないのか!? 」



 ―――最後、私は涙目になっていました。


 ―――そして、マークシティの社員全員の瞳にも涙が溢れていました。


 それから、私は社員たちと抱き合い、肩を叩きあい


 「オナニー万歳! オナニー万歳!」


 と互いに称え合って今朝の朝礼を終えたのです。



 そのあと、社長室でオナニーしそうになりました(笑)。



 ……というわけで、今回のことは水に流して頂き、


 決して他のサイトでブログを開設することなく


 当社のアメーバブログにて


 水野先生の自由で楽しく笑えるブログを

 
 末永く書いていただけたらと思います。



 藤田拝









件名:ミクシィの笠原です。



水野先生、お初にお目にかかります。


ミクシィ代表取締役の笠原と申します。


水野先生のブログの「オナニー事件」がアメブロで削除された件、おうかがいしました。


正直、開いた口がふさがりませんでした。


何を考えているんだアメブロはと。


どこがアメーバかと。何の柔軟性もないじゃないかと。


思わず、マークシティに乗り込んで藤田社長に直訴しそうになったところを


副社長を始めミクシィ取締役陣に抑えつけられ、


「まずは水野先生にメールを」


と説得され、こうしてメールを書かせて頂いている次第です。


今回メールを差し上げたのは


水野先生もすでにお察しのことでしょうが、


これを機会に、ミクシィでブログを開設いただきたいと思ったからです。


もちろんブログを始めて頂けた暁には、

ミクシィ全社を挙げて先生のブログをバックアップさせていただく所存でございます。



……とは言いましても、


水野先生は、一説によると


1文字1万円


と呼ばれるほどの価値の高い文章を書かれると言われ


しかも、ブログに関しては


「お金とかそういうんじゃなくて、なんつーか、世界を笑顔にしたいんだよね」


という高い志を持たれて書かれているとおうかがいしました。


ただ、私は水野先生の大ファンでございまして


「夢をかなえるゾウ」


だけではなく、それ以外の著作もすべて読ませていただいております。


そして特に


「『美女と野獣』の野獣になる方法」


では感銘を受けました。


あの内容によると


水野先生は


イケメンが大の嫌いであり、


イケメンを倒すことをすべてのモチベーションとして努力を重ね、


今の地位を築いたということを知りました。



そこでこちらをごらんください。







ウケる日記-笠原社長


私、イケメンではございません。




この、イケメンでは無い私に免じて
なんとかミクシィでブログを開設していただくことはできないでしょうか!?


ご検討のほどよろしくお願い致します。








件名:三木谷です。


楽天の三木谷です。


水野先生の「オナニー・アクシデント」(現在楽天では英語が公用語なので社内ではこの呼び名で通っています)

がアメブロで削除されたとき、感動で震えが止まりませんでした。

私はこう思ったのです。


「これで、水野先生が楽天日記に戻って来てくれるかもしれない」と。


水野先生が長年に渡る沈黙を破り、


突然アメブロでブログを再開し、その文章を読んだ時、私は悔しさのあまり涙を流しました。


それは、「なぜ水野先生は楽天を選んでくれなかったのか」という思いもありましたが


それより、なにより、


一番最初のエントリーの「オナニー・アクシデント」があまりにも素晴らしかったからです。


思い起こせば7年前、


一陣の風のように楽天に舞い降りた先生の「ウケる日記」は、
その年の「楽天オブザイヤー」に輝きました。


当時のブログも本当に素晴らしかったのですが、


今回の「オナニー・アクシデント」を読んで、私は確信しました。



現在の水野先生の「ウケる日記」は、



そのクオリティの高さ、世間からの注目度、影響力、すべての点において









TBS以上の価値があります。








単刀直入に言います。


私は――いや楽天は、


「ウケる日記」が欲しい。


どんな手段を使ってでも、「ウケる日記」が欲しいのです。



ぶっちゃけた話、いくら用意すればよろしいでしょうか?



最悪、


マーくんと岩隈を放出することになっても構いません。



背番号18番も差し上げます。



星野監督も差し上げます。



ぜひ、もう一度楽天に戻ってきてください。



そして一緒に、日本に笑顔を取り戻しましょう!
















……と、こんな感じで


日本を代表するIT企業各社の代表の人たちから続々とメールが届くことになるんじゃないかと想像し、


布団に入ってからも


「明日は大変なことになるな……」


と興奮でなかなか寝つけなかったのですが、


2月14日の今朝、僕の受信メールボックスに入っていたのは↓のメール1通だけでした。










『クックパッド編集部』

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       れぴまが - 2011年02月14日 月曜日

   夕食後に渡すチョコを隠して ソワソワしながら夕食作り 

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PS.


サイバーエージェント藤田様
ミクシィ笠原様
楽天三木谷様
(登場順)




今回の記事は、

経済不況・就職氷河期・政治不信を始め、暗いニュースに満ちた日本を笑いで明るくしたい一心で書かせていただきました。


もちろん、誹謗中傷を意図したものではありませんし、


もっと言うと、僕はみなさんを心から尊敬していますし、


この3人の大社長がいれば日本は安泰だと考えていますし、


この3人になら抱かれてもいい、ぜひ抱いて欲しい(特に笠原社長に)と思っています。


本当に申し訳ありませんでした。
(土下座しながら)