たくさんのコメントを、ありがとうございます。
私はこのブログで、東日本大震災の被災地の現状や、
福島の原発被害にあわれている方たちのことを、
できる限り多くの人たちに伝えたいと思っています。
そして一人でも多くの子どもたちが、
放射能の被害を受けることなく、将来にわたって健やかに育ち、
笑顔で平和に過ごしてもらいたいと願っているのです。
今回頂いた福島の現状を訴えるお母さんのメールで、
私たちはさらに多くのことを学び、これから私たちは
どう動くべきかの重要なヒントを得ることができたのですが、
実は、このメールの転載について、私に怒りと失望を覚えると
批判する意見も頂きました。
もちろん様々な考え方があっていいと思うのですが、
今私が使わせてもらっているこのAmebaブログは、
議論を戦わせる場ではなく、ここで討論となりそうなメッセージや
コメントは利用規約に従って管理されているようです。
運営ポリシーの「ご利用にあたって」にも、
「Amebaは、インターネット上に広く公開された
サービスです。お客様が楽しむ場であると同時に、
他のお客様が楽しむ場でもあります」
と、みんなが楽しむことを目的としたサービスである
ことが謳ってあります。
その意味では、ここ最近の私のブログは「楽しむ」
に反してはいるのですが、
個人の日記を公開するブログとして、
震災に関する率直な意見を書かせていただいています。
その中で私に反対する意見や批判は、大変貴重なものではありますが、
激しい議論となって、ここが殺伐としたブログになってしまう
のは私の望むことではありません。
ので、そのような自由に討論できる場は、別に設けることにします。
(NPOのホームページ上で準備中です)
そして今回に限り、ご本人の許諾を得ましたので、
その批判いただいたメールをここに転載させてもらいます。
こんな意見もある、これも福島の現状である、
という意味での掲載です。
では。
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清水国明さんの公式ブログ「清水国明の多毛作倶楽部」に投稿されていました2011/04/23日付の記事につきまして意見がありましたのでこちらでメールをさせて頂きます。
清水さんが福島県在住の方から受け取ったメール内容の転載ですが、
あの内容をそのまま転載し、公開したことに多いに怒りと失望を覚えております。
『福島は「北朝鮮化」している』
これはまったく個人の思い込みであり、福島県全体がおかしくなっているかのような多いに誇張された妄想です。
勿論清水さんにメールを送られたお母様はお子さんのことを大変心配し、色々と骨を折っておいでだと思います。
避難したいけど出来ない、そういうもどかしい状況の中だからこそつい出て来た言葉だと思います。
しかし、だからといって個人の思い込みをまるで福島県全体がそうであるかのように記事化して書かれた内容は、
福島県民を侮辱するものであり、また復興に対しておおいに弊害をもたらす風評被害になりかねません。
政府や自治体の対応は満足のいくものだとは私も思っておりません。
避難出来るのであれば避難は個人が自分の判断ですべきだと思います。
しかし、だからといってそれを「裏切り」のように糾弾すべきではない、と私も思います。
ですが、逃げたくても逃げられない、という人間だけが福島にいるわけではありません。
復興のために残っているという方もいます。
それは悲壮な覚悟でもなんでもありません。
私の父は小名浜港で港湾関係者として働いております。
小名浜港も無論津波の被害を受けましたが、
港や港湾沿いの施設は少しずつ復興に向けて動いております。
少しずつでも、元に戻ろうと頑張る人達がいる福島県を
こともあろうに「裏切り者」は許さない「北朝鮮化」している県だなどという意見を有名人という立場にあり、多くの人に影響を与えるご自分のブログで書かれるということは現場にいる人間に対しての侮辱以外の何ものでも
ありません。
私たちは独裁者でもなく、誰かを飢死にさせたわけでもなく、誰かを公開処刑したわけでもなく、勝手に拉致したわけでもありません。
少なくとも、一番問題のある「北朝鮮化」云々の部分だけは修正をお願い致します。
こういう悪い部分の言葉だけが一人歩きして、風評被害を広めるもとになることは、きっとご存知だと思います。
以上突然のメールで失礼致しますが、ご理解頂ければと思います。
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私は今、正直、戸惑っています。
今福島で起きていることを的確に伝えるメールの転載だと思っていましたが、
そうか、そんな風に受け止める人もいるのか・・・と。
子どもへの放射能リスクを恐れている親が、基準値を上回っているのに大丈夫だからと、
根拠なく授業を再開してしまう行政や学校関係者への不信を感じている。
また、ここで頑張って復旧させようとしている周囲への気兼ねで、
なかなか個別の避難を言い出せない雰囲気がある。
・・・・そんな内容のメールであって、
福島全体や復興のために頑張っている人たちを侮辱したり、
これにより風評被害で復興に弊害をもたらしたりするような内容ではない、
と私は思いますがね。
故郷を悪く言われて気持ちがいい人はいません。
けれど、辛いけれど、現実に起きていることを冷静に受け止め、
的確な判断によって、最優先で災害弱者を避難させて、
未来に悔いを残さない行動に出なければならないと思います。
放射能の被害については、本当にたくさんの論や説が飛び交っています。
それのどのレベルを信じるのかは、個人差があってもいいのでしょうが、
一日も早い復旧を願って楽観説を信じている人が、
最悪の展開を予測して備えようとする人の壁になってしまう
なんてことがあってはならないでしょう。
レベル4か5と言っていたのに、やっぱりレベル7でした・・・・
なんて情報が操作されてしまう現状で、
「大丈夫」を額面どおり受け止めてしまうのは、
どうしても無理がありますよね。
ネガティブな表現や、警鐘を、すべて復興を妨げる思い込みや風評
と決めつけて封じ込めてしまうのは、むしろ誰かさんの思うつぼ。
安全安心な街への復旧復興は、みんなの願いです。けれど、
いま大切なことは、復旧のために頑張ると同時に、速やかな行動で
すべての子どもたちを安全圏へ避難させること。
みんな頑張っているのに、逃げ出すなんて、と無言で
プレッシャーを与えてしまってはいないでしょうか。
後になって判断を間違っていた、では済まないのですから、
少しでも懸念があるのなら、今子どもたちを、まとめて避難させる。
今はそのことに専念すべきと考えています。
その次のステップとして私たちは、復旧復興のサポートに
集中して関わってゆく計画でいます。
えーい、言ってしまいましょう。
思い込み、風評と言われても仕方ないです。
今は復旧よりも避難です。
逃げてください。
せめて子どもたちだけでも。