動物愛護のブログ「ケイの頭ん中  ~偽りの笑顔で~」さんで、考えさせられるエッセイを見つけたので紹介です。
※こちらのブログを開くといきなりYoutube動画が再生され音声が流れるので音量に注意!

2001年にアメリカのJim Willis(ジム・ウィリス)氏が書いた「How could you?」というエッセイが翻訳されたものです。

犬のエッセイですが、うさぎについても共通する部分があるでしょう。

いろんな方が翻訳されているようで、何種類かあるようです。

スライドショーを見つけたので転載してみました。






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「How could you ?」 「どうして?」

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僕​が​ま​だ​仔​犬​だ​っ​た​頃​、​貴​方​は​僕​の​可​愛​い​し​ぐ​さ​を​笑​っ​て​く​れ​ま​し​た​。 貴方は僕の事を「息子」と呼びました。 僕が靴や枕を噛んでしまったりしたけれど、 貴方のベスト・フレンドになれました。 僕が何か悪い事をした時,貴方はぼくを指さし「どうして?」 と聞いたよね。 でもすぐに許してくれて、僕のお腹を優しく撫でてくれました。

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貴​方​は​と​て​も​忙​し​か​っ​た​の​で​、​僕​の​躾​は​思​っ​て​い​た​よ​り​長​く​か​か​っ​た​け​ど​、 なんとか一緒に遣り遂げました。 昔一緒にベッドで寝て、貴方の心の秘密に耳を傾けたり、 これほど幸せな人生はないと信じていました。 一​緒​に​散​歩​に​出​か​け​た​り​、​ド​ラ​イ​ブ​に​行​っ​た​り​、​ア​イ​ス​ク​リ​ー​ム​を​食​べ​た​り (​あ​な​た​は​ア​イ​ス​は​犬​に​は​悪​い​か​ら​と​言​っ​て​コ​ー​ン​し​か​く​れ​な​か​っ​た​っ​け​?​) 僕は,貴方が会社からかえって来るのを日向ぼっこしながら 待っていました。

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少しずつ貴方は会社で過ごす時間が長くなり、 人間の恋人を探しに出かけていきました。 私は辛抱強く貴方の帰りを待ち落胆や失恋した貴方をなぐさめ、 貴方が間違った選択をしても小言は言わず 、 恋に落ちた時は共に大喜びして飛び跳ねるほどでした。

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彼女,,,今では貴方の妻は「犬は人間ではない」と言います。 僕は貴方が幸せだったからぼくも幸せでした。 それでも僕は彼女が来た時は歓迎し,彼女に親しもうと努力し、 彼女の言う事を聞きました。

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それから赤ちゃんが生まれて、僕も一緒に歓びました。 僕は貴方が幸せだったからぼくも幸せでした。 僕は赤ちゃんのピンクの肌そして香りが大好きで、 僕も彼らの世話をしたかった。 で​も​貴​方​と​彼​女​は​ぼ​く​が​赤​ち​ゃ​ん​達​を​傷​付​け​る​の​で​は​な​い​か​と​心​配​し​て​、 僕は殆どの時間を別の部屋か犬小屋で過ごすようになりました。 僕も本当に彼らを愛したかった。 ぼくは「愛の囚人」になってしまいました。

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あの子達が成長すると僕は彼らの友達になりました。 僕​の​毛​に​つ​か​ま​っ​て​立​と​う​と​し​た​り​、​僕​の​目​に​指​を​突​っ​つ​い​た​り​、 僕の耳をひっぱったり、僕の鼻にキスをしてくれました。 僕​は​あ​の​子​達​の​全​て​を​愛​し​、​あ​の​子​達​に​触​ら​れ​る​事​に​喜​び​を​感​じ​ま​し​た​。 何故なら貴方はもう殆ど僕に触れてくれなくなっていたから。 そ​し​て​僕​は​必​要​な​ら​命​を​か​け​て​も​あ​の​子​達​を​守​っ​て​も​い​い​と​思​い​ま​し​た​。 僕はあの子達のベッドに潜り込み彼らの心配事や夢に耳を傾け、 貴方の帰って来る車の音を一緒に待ちわびました。

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そして貴方は他の街で新しい仕事を見つけて、 ペットを飼ってはいけない住宅に引越すことになりました。 貴方は「家族」の為の最良の選択をしたのかもしれないけれど、 昔僕が貴方の唯一の家族だった時代があったよね。

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僕​は​ド​ラ​イ​ブ​に​連​れ​て​行​っ​て​も​ら​え​る​の​だ​と​思​い​ワ​ク​ワ​ク​し​ま​し​た​。 で​も​、​着​い​た​の​が​動​物​保​護​セ​ン​タ​ー​だ​と​解​っ​た​時​は​ま​た​悲​し​く​な​り​ま​し​た​。 犬や猫、恐怖と不安の臭いがしました。 貴​方​は​書​類​を​記​入​し​「​い​い​飼​い​主​が​見​つ​か​る​と​思​う​よ​」​と​言​い​ま​し​た​。 担当の人達は物悲しげに肩をすくめました。 彼らは「血統書付き」でも中年の犬の現実を知っているのです。

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僕​は​あ​の​子​の​事​が​心​配​で​す​。​あ​な​た​が​た​っ​た​い​ま​息​子​に​教​え​た​こ​と​を​・​・​・ 友​情​、​忠​誠​心​、​愛​や​責​任​、​そ​し​て​何​よ​り​も​生​命​を​尊​重​す​る​と​い​う​こ​と​に​つ​い​て​、 貴方が息子に教えた事を・・・ 子どもは僕の首輪を掴んで離そうとしませんでしたが、 貴方はその指を強引に引き離しました。 「​お​父​さ​ん​,​だ​め​!​僕​の​犬​と​別​れ​る​の​は​嫌​だ​!​」​と​あ​の​子​は​叫​び​ま​し​た​。

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貴方は時間がないと言います。 それは僕も同じでした。 貴方は僕と目をあわせず帰り際に僕の頭を軽く撫で、 丁寧に僕の首輪とリードを持って帰る事を断りました。

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貴​方​が​去​っ​た​後​、​優​し​い​二​人​の​女​性​は​引​越​し​の​事​は​以​前​か​ら​解​っ​て​い​た​の​に​、 何​故​新​し​い​飼​い​主​を​探​そ​う​と​し​な​か​っ​た​の​か​、​と​話​し​て​い​ま​し​た​。 頭を横に振りながら彼女達は「どうしてなの?」と言いました。

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忙しいのに彼女達は出来るだけ僕達の世話をしてくれました。 も​ち​ろ​ん​餌​は​与​え​ら​れ​て​い​る​け​ど​,​も​う​ず​っ​と​前​か​ら​僕​は​食​欲​を​無​く​し​ま​し​た​。 最​初​は​誰​か​が​僕​の​檻​の​前​を​通​る​度​に​,​僕​は​前​の​方​に​飛​び​跳​ね​ま​し​た​。 貴方の気が変わってまた迎えに来てくれたんだと思い、 今の状況が単なる悪夢だと思い、 そ​し​て​貴​方​で​な​く​て​も​僕​を​愛​し​て​く​れ​る​誰​か​が​来​た​の​だ​と​願​い​な​が​ら​・​・​・ 自​分​達​の​運​命​に​気​付​い​て​い​な​い​可​愛​い​子​犬​達​に​は​僕​は​勝​て​な​い​と​悟​っ​た​時​、 僕は奥の角にひきこもり、ひたすら待ちました。

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そ​の​日​の​終​わ​り​に​係​員​の​足​音​が​聞​こ​え​、​彼​女​と​一​緒​に​別​の​部​屋​に​行​き​ま​し​た​。 とても静かな部屋でした。 彼女は僕を台に乗せ、 僕の耳をさすりながら「心配しなくていいのよ」と囁きました。 僕​の​心​は​今​か​ら​何​が​起​こ​る​の​だ​ろ​う​と​不​安​で​い​っ​ぱ​い​に​な​り​ま​し​た​が​、 安心感さえも感じました。

Slide 15
「愛の囚人」となったぼくは最後の日を迎えていました。 でも僕は自分の事よりも彼女の事の方が心配でした。 僕​が​貴​方​の​機​嫌​が​何​時​も​解​っ​て​い​た​よ​う​に​、​彼​女​の​気​持​ち​も​解​る​の​で​す​。 彼女の心の重荷は非常に大きいものでした。

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彼女は優しく僕の前足に止血帯を巻きました。 彼女の頬には涙が流れています。 僕​は​昔​貴​方​を​慰​め​る​時​に​も​何​時​も​し​た​よ​う​に​彼​女​の​手​を​舐​め​ま​し​た​。 それから彼女は慣れた手つきで僕の静脈に注射をさしました。 チクッとしてから薬が体を流れるのを感じました。 僕は眠くなって横たわり、 彼女の優しい目を見つめながら「どうして?」と呟きました。

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彼女に,僕の犬言葉が解ったのでしょうか。 彼女は「本当にごめんね」と言いました。 彼女は僕を抱きしめ、僕がもっといい場所、無視などされず、 虐待や見捨てられる事もない、 こ​の​地​上​と​は​全​く​違​う​愛​情​と​光​あ​ふ​れ​る​幸​せ​な​と​こ​ろ​に​行​け​る​よ​う​に​す​る​の​が 自分の役目だと教えてくれました。

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僕は最後の力を振り絞って尻尾を一度ふり、 僕​が​「​ど​う​し​て​?​」​と​言​っ​た​の​は​彼​女​に​で​は​な​い​事​を​教​え​た​か​っ​た​。 こ​の​言​葉​は​貴​方​,​そ​う​,​,​,​僕​の​愛​す​る​ご​主​人​様​に​向​け​た​も​の​な​の​で​す​。 僕は貴方の事を考えていたのです。

Slide 19
僕は何時までも貴方の事を記憶し貴方を待っています。 僕が貴方を愛したように、 貴方が人生で出会う全ての人から愛される事を願っています。

Slide 20
著者から一言: 私が「どうして?」を書いた時涙を流したように、 貴​方​も​こ​れ​を​読​ん​で​同​じ​く​涙​を​流​し​て​く​れ​た​の​だ​と​す​れ​ば​、​そ​れ​は​、 毎​年​ア​メ​リ​カ​と​カ​ナ​ダ​で​死​ぬ​何​万​匹​も​の​ペ​ッ​ト​達​に​捧​げ​ら​れ​た​涙​で​す​。 非​営​利​目​的​で​あ​れ​ば​著​作​権​を​明​記​し​て​こ​の​話​を​ぜ​ひ​配​信​し​て​く​だ​さ​い​。 動物保護センターや獣医のウェブサイト、ニュースレター等で、 動物は私達の愛情と暖かい世話を受ける権利がある事、 どうしてもペットを手放さなければならない場合、 他にいい飼い主を探してあげるのは私達の責任である事、 全ての生命は大切である事を伝えてください。 無​意​味​な​殺​し​を​止​め​、​捨​て​ら​れ​る​ペ​ッ​ト​が​増​え​な​い​よ​う​に​す​る​為​に​も​、 去勢キャンペーンに協力してください。  ジム・ウイリス

Copyright © Jim Willis 2001, all rights reserved




JIM WILLS氏のオリジナルページ見つけたのでそれも紹介しておきます。

(PDFファイルもダウンロードできます。)

オリジナルページ(英語):How Could You?


How Could You?は、本も出版されているようです。

Amazonで一部プレビューみれますが、上記のスライドショーの翻訳と違うものようです。




貼り付けたスライドショーは、特殊な方法で貼り付けてあります。

参考にしたのは、こちらの「アメブロをカスタマイズして自分らしくする技」さんの記事です。



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