私は渡邊美樹さんを応援します

私は渡邊美樹さんのことを語らなければならない人間の一人でしょう。渡邉さんは私の友人であり敬愛する人生の先輩であります。渡邊さんのエピソードはいろいろ語られているので、一般的な話ではなく個人的なおつきあいでの人となりのお話をさせていただきたいと思います。

渡邊さんとの最初の出会いはワタミが上場をしたときです。

渡邉さんが上場をした時にはじめてお会いしました。当時も若手社長として有名であり、若くてはつらつとした青年社長でした。私は投資家として渡邉さんにインタビューをしました。あなたの夢はなんですか?

その時渡邉さんはまっすぐに目をみて言いました。「学校を作りたいんです。本当に子供達の夢をかなえるようなよい学校を」

私はとても感動をしました。そして会社に帰ってから、「もしその暁にはお手伝いをさせてください。私もその理念には賛成です。」という手紙を書いてバイク便で送りました。一刻も早く思いを伝えたかったからです。それから会議をして机にもどってみるとなんとさっき送ったはずのバイク便がそこに戻っていました。あれ、どうしたんだろうと見てみると、それは私の送ったバイク便ではなく渡邉さんが送り返してくれたものでした。彼もすぐに手紙を書いてバイク便で送り返してくれたのです。

中にはこう書いてありました。

「藤野さんの気持ちは嬉しいですね。
ただ私はしばらく会社を大きくすることに専念します。ただこの夢は必ず実現します。その時には必ず声をかけます。」

私はこのあと、その準備もあり明治大学で教鞭を執ることになり、いろいろと大学で教えたりするようになりました。それは渡邉さんとの約束を果たそうと思ったからです。

それから10年以上たち、渡邉さんから連絡がありました。「郁文館学園の支援をすることになりました。藤野さんの力を貸してください。」

それからしばらく夢プロジェクトという改革チームの一員としてお手伝いをさせていただきました。渡邉さんは約束を覚えていたのです。渡邉さんとは上場してから何度もお会いしています。しかしあのバイク便のやりとり以外、お互いに学校の話をしたことはありませんでした。でもこの渡邉さんはこの約束を覚えていたし、私も覚えていてそのための準備をしていました。

私が記憶する限り、渡邉さんが約束を破ったことは一度もありません。とても言葉に責任を持つ人です。

郁文館の改革はそれほど簡単なものではありませんでしたが、今では人気校になっています。生徒も遅刻は当たり前、ましてや先生も遅刻を平気でする学校だったのですが、まずは当たり前に学校に職員も含めて生徒全員が時間通りに来るというところから徹底しました。それが今ではほとんど遅刻をしないようになりました。もちろん学習プログラムの改善、先生の指導術の向上、老朽化した施設のブラッシュアップ、広報の強化、スポーツ指導、男子校から共学化へ、など行い、有名大学にも合格するような学校に変貌していきました。

これは伝聞ではなく、私が目で見た事実です。

渡邊美樹さんはスクールエイドジャパンという公益財団法人の理事長をしています。私もそこで理事をしています。だからここの話も伝聞ではなく私が見たことを話しています。今現在はカンボジアでもっとも小学校を作ったボランティア団体であり、孤児院を作っています。この組織は多くの寄付でなりたっており、その集金の仕組みも渡邊さんが作ってきました。すべての募金はすべてカンボジアの寄付に使われており、運営費の大半は渡邊さんのポケットマネーです。渡邊さんの本や手帳や講演で得られたお金のほとんど全てがこの運営費に充てられています。

私は渡邊さんと4回いっしょにカンボジアに行きました。現場は非常に過酷で道なき道を4WDの車で
行くもので、インディアナジョーンズの世界です。増水で橋が流れていてそれを丸太を通してその上で通って渡ったこともありました。ネパールでは(その時は私がいっしょではなかったのですが)現地のゲリラに車を補足されて、危うく拉致されかかったこともあったようです。そこまでリスクを冒しても、現地に行き現場をみて学校を建設することにこだわっています。

渡邉さんは明らかに優れた起業家であると思います。今はワタミはアルバイト、正社員も含めて3万人の人たちの雇用を創出しました。私はこれだけでも他の東京都の候補者よりも渡邉さんが知事になるべき意味があると思っています。何もないところから3万人の雇用を作り出した力は圧倒的です。この期間に時価総額をもっと大きくした経営者は他にもいるでしょうが、3万人の雇用創出をした人は起業家という点でも多くはいません。今まで日本の政治は「職業政治家」に任せてきていました。しかし、実際に会社で働いたこともない、ましてや新しく事業やプロジェクトを作ったこともない人たちの現実離れした、もしくは夢のかけらもない政策に飽き飽きしているのではないでしょうか。

ワタミは外食だけでなく介護分野でも大きく成長をし、今では介護分野が収益でも外食事業を上回りつつあります。それは税金や補助金を使ってできた施設ではなく、私企業が自分たちで資金調達をして作り上げた結果であり、かつその会社が税金を払っているのです。そのような実績は圧倒的です。またそのような実績を軽んじるのでは、それこそ官尊民卑の精神に入り込んでいるのではないでしょうか。もしメディアで「居酒屋の親父が政治家を目指そうとしている?」というようなバッシングをするならそれは本当にお門違いもはなはだしいといえます。居酒屋のオヤジに政治家ができるのかと批判する人はきっとあなたが今している仕事もみな馬鹿にしています。

この10数年間の日本経済は決して平たんではなくベンチャー経営者に対するまなざしも好意的であるとは限りません。そのような中で多くの会社が流れ星のように輝いては消え去りましたが、ワタミは生き残り発展しました。それには渡邊さんがまっすぐに人に嘘をつかずに仕事をしてきたからだと思います。

渡邊さんを応援できるのはいくつかの根拠があります。

1)当たり前のことをしっかりする
企業でもそうですが、立派な仕事をして売上をあげてコストを削減すること。そしてそれが会計的に
透明で民主的なプロセスで行われること、が大事だと思います。
そのためにも必要なのは都民の力、都職員の協力、財界人の支援、議会の支持などが必要になるでしょう。特に都職員がやる気になることがとても大事なことなのではないでしょうか。このような当たり前なことを当たり前にやっていくことが渡邊さんの魅力です

2)約束を守ること
渡邊さんはワタミの事業でもスクールエイドジャパンなどのボランティア活動や郁文館学園などの学校の運営でも目標をかかげてその目標をほとんど実施してきました。できない目標をかかげて後で反古にするようなことはありませんでした。今回もきっと彼が都民にする約束は守ってくれるでしょう。

3)透明であること
渡邊さんは上場企業の経営者で公明正大に経営を行ってきました。また彼は事業家としてお金持ちになったので、もうすでにお金持ちです。だから渡邊さんは賄賂や情実に転ぶことはありません。
また渡邊さん自身が事業家ですので、都と仕事をしようとする業者は渡邊さんに便益をはかることをすることは困難だし、また水増し請求のようなことをすることも難しくなるでしょう。その意味では都と
働いて甘い汁を吸っていた業者には厳しい相手になりますが、新しく公明正大なやり方で都と仕事を
したい人たちには大きなチャンスになるのは明らかです。

4)実行力があること
約束を守るためには自ら行動する実行力が必要です。そのために健康管理もし心身を鍛えています。年齢も若く、気合いも十分です。

5)実績があること
ワタミグループを一から作り、3万人の雇用を作り出しました。そして黒字企業にし税金を払い、外食や介護や宅配食のサービスを世の中に送り届けています。このようなことは口だけの人とは違うこと
です。

6)大きな組織のマネージメントが出来ること
これもとても大事なことです。これから都職員の気持ちをひとつにして多くの人の力を巻き込んでいかなければいけません。そのようなことができる人もそれほどいるとは思えません。

そして何よりも大事なことですが人として信頼が出来て尊敬できる人であることです

以下のような観点で、ぜひ渡邊美樹さんを応援したいと思います。