近頃の自粛ムードはまるで、
ボール遊びをしていた子どもたちが勢い余ってお隣の窓ガラスを割ってしまい、
その瞬間、僕じゃないよ、僕何にもしてないよ~、
と他人の顔して横向いてるようなもの、ですね。
も一度ボール遊びを再開したっていいのですが、
その前に、お隣の人に「ごめんなさい」と謝らなければなりません。
飛び散ったガラスの破片を自分たちで片付けてからでないと、
ボール遊びは再開してはいけないでしょう。
ボールを売っている運動具店さんやガラス屋さんからいくら、
気にしないで元気に遊んでね、と言われたからって、
「ごめんなさい」と、後片付けをしなくていいことにはなりませんよねー。
私たちは、この繁栄と利便性が原発地域の人たちのお陰であったことを認め、
そのお礼をいう代わりにひどい目に遭わせてしまったことを、
まず心からお詫びしなければなりません。
もっともっと快適で楽しい生活をしたいという私たちの欲望が、
原発を必要とするような電力需要を生み、
それを黙認して今日まで過ごしてきたのは事実ですからね。
もう一度言いますね。
ごめんなさいと謝り、飛び散ったガラス片を片付けた子どもだけが、
ボール遊びを再開することができるのです。
さて。
こんなときですが、東京の代々木公園で「アウトドアイベント」が開かれます。
今日と明日、9日と10日です。
その会場に私たち「NPO河口湖自然楽校」の展示スペースを用意してもらいました。
河口湖の「森と湖の楽園」へ被災地の子どもたちを招いている私たちの取り組みを
支援してくれた人たちに、これまでの活動報告をするために、
みんなで作製した写真パネルを持って出かけます。
被災した子どもたちを期限を定めずサポートしてゆくために、
まだまだ必要な皆さんの支援をお願いする場所としても、
活用させていただきます。
にぎやかなイベントになりそうですが、
みんなの心の片隅に、被災地のみなさんへの「ごめんなさい」があれば、
そしてその気持ちが形ある支援となるのであれば、
この催しは有意義なものとなるでしょう。
実は、
10日の午前10時に、会場のメーンステージに立たせていただき、
マイクで言いたいこと言わせたもらえることになりました。
でっかい募金の行方や、救援物資の実態、子どもたちの現状について、
被災地へ足を運ぶたびに見えてきた理不尽ややるせなさも交えて、
ちょっと過激にしゃべらせていただこうかと。
また、アウトドアをベースにした支援のネットワークや、
誰でも、どこでも、いつでもできる新しいボランティアの形
についてもお話するつもりです。
河口湖自然楽校で、夜遅くまで展示物の準備をしているボランティアフレンズに、
子どもたちが、何してるの?どこいくの?と興味深そうに話しかけてきます。
そうだ、いっそ子どもたちも全員バスで東京へ連れて行って、
このイベントを楽しませてやろう!
例によって突然の校長(私です)の思いつき発言でしたが、
これには瞬間全員が賛成してくれました。
「やったー、東京だー」とはしゃぐ子どもたち。
結果としてお礼をいうどころか、とんでもない迷惑をかけてしまった被災地の子どもたちが、
ずっと原発の恩恵を受けてきた首都圏へやってくるのです。
この子どもたちをみんなが、どんな風に迎えてくれるのか。
引率者として私は、最大の関心と注意で見守ろうと思っています。
どうか子どもたちに会いにきてください。
そして、その子どもたちの笑顔のために、
今私たちに何ができるのか、を一緒に考えてください。
どうか。
≪イベント告知≫
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・催事名 :「アウトドアデイ ジャパン 2011」
・日 時 :2011年4月9日(土)、10日(日)
・会 場 :東京都渋谷区「代々木公園」イベント広場
*JR山手線「原宿」・地下鉄千代田線「明治神宮前」から徒歩8分
・イベント内容
「たくさんの人が素敵でハッピーなアウトドアライフを過ごせるように
最新のアウトドアギア・フィールド・アクティビティ、そしてクルマを
見て、触って、体感できる日!」(オフィシャルHPより)
・「清水 国明アクティブ シニアトーク」10日(日)10:00~
スローライフを実践中の清水国明氏による「遊ぶ」、「楽しむ」、
「つながる」、アクティブ・シニアライフの提案をいただきます。
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