ここ数日の新聞各紙でも取り上げられていましたが、4月8日付の世界日報に、今回の津波で殉職した宮城県警仙台南署荒井交番の渡辺武彦警部(=当時は巡査部長、2階級特進)のことがありました。
東日本大震災で大津波にのみ込まれて殉職した警察官の避難誘導で助かったという宮城県岩沼市の会社員、鈴木和美さん(26)が5日、県警仙台南署で会見した。仙台市若林区の海に近い交差点で、「内陸に行け!」という大声で誘導を受けたという。鈴木さんは「助けていただいた命なので、悔いのない生活を送っていきたい」と涙ながらに話した。
殉職したのは同署荒井交番の故渡辺武彦警部(58)=当時は巡査部長、2階級特進。鈴木さんは3月11日の大地震直後、岩沼市の保育所に長男尋也(ひろや)ちゃん(1)を迎えに行こうと、仙台市宮城野区の職場から海に近い県道を沿岸と平行に車で南進していた。
すると、荒浜地区の交差点で警棒を回しながらマイクを使わず「内陸に行け!」と大声を張り上げる渡辺警部に出会った。誘導に従い、車を内陸側に右折させた。しばらくすると背後に津波が迫り、車を乗り捨てて仙台東部道路の盛り土を駆け上がって一命を取り留めた。尋也ちゃんは避難していて無事だった。
涙を誘うエピソードですね。
渡辺警部は、この1日で勤続40年を向かえる予定で、地域からも愛されたお巡りさんだったそうです。自らが助かることも出来たはずなのに、多くの命を生かすために、自らを犠牲にした崇高な精神ですね。霊界でも必ずや、犠牲になった以上の恩恵を受けていることと思います。
今回の地震による死者・行方不明者が今日の時点で、2万8千人弱です。それと比べて、昨年自ら命を絶ったとされる人たちの数が、3万1560人。
今回の震災が、一人一人の命の尊さを気付かせてくれたことは事実だと思います。生かされていることを実感する記事でした。
また、私たち一人一人の背後に数えきれない御先祖様がおられて、命をつないできたことを思えば、私の命は私だけのものではないですね。
与えられた命、生かされている命を大切にしたいと思わされました。久しぶりに『いのちのまつり』を載せました。道徳の副読本にもなっています。一人の背後に無数の御先祖様の絵が書かれています。
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