フランス革命:恐怖による社会不安 | ONZA★HEAVEN

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ブリジット・ナコスは、テロリズムの究極的な目標は、テロ事件を起こすことによって、「社会から注目を集めること」「自分たちの存在を認知させること」「尊敬の念と要求の正当性を認めさせること」であるとしている。

テロリズムが社会に与えるのは「恐怖」であり、テロリズムの語源、Terrorとはまさに恐怖のことである。このテロリズムという近代的な概念が誕生したのは、フランス革命の時代である。



1789年7月14日、パリの民衆によるバスチーユ牢獄襲撃が契機となったフランス革命における一連のプロセスによって、ジャコバン派政権が誕生した。

そのジャコバン派のマクシミリアン・ロベスピエールによる恐怖政治こそが、このテロ、テロリズムという概念を生み出したというのが通説である。



このフランス革命におけるテロリズムを、国家による白色テロリズムと一面的に断定するのも、革命を成就した民衆の圧力によると一面的に断定することも間違っている。その両方のベクトルが相互作用し、ぶつかりあう闘争の過程がテロリズムであって、その意味においては、テロリズムは国家によっても利用され、個人の武器ともなり、日常の中に現れながら、戦争状態という非日常にも結びつくダイナミックな過程としてイメージする必要がある。

(福田充著:メディアとテロリズムより抜粋)


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