ツイッター上で不定期に開催される「大人絵本会」という集まりがあります。
開催日時と、お題となる絵本を決めて、その時間にその会専用のハッシュタグをつけてみんなでお題となった絵本についてあれやこれやと語り合うというもので、これまでに16回開催されています。
これまでの会の皆さんの発言を大人絵本会主宰の"えほんうるふ"さんがTogetterにまとめられていますので、ご紹介しますね。
http://togetter.com/id/ehonwolf「Togetter えほんうるふさんのまとめ」
僕が顔を出すようになったのはここ何回かと最近のことなんですが、毎回ぐいぐいと絵本の世界が広がり深まっていくような凄い感覚があります。
で、次回第17回の大人絵本会のお題が、
「ぶたぶたくんのおかいもの」
土方久功・作 福音館書店
今回紹介されるまで知らなかった絵本です。
1970年初版発行という時代はあるにしても、正直クオリティが高いのか低いのか分からない絵とお話。
リアルなのかデフォルメなのか分からない絵柄。「ツッコミどころ満載」という前評判はダテじゃなかったです。
ただ、この作者の土方久功という方、絵本の奥付の著者紹介を見るとパラオで民俗学的な研究をされていた彫刻家なんですね。
そう言われてから見ると、なるほど。なんとなくポリネシアの雰囲気が絵に表れているような。
(と、現金な権威主義的性格を露呈しつつ。)
いろいろとツッコミどころのあるこの絵本ですが、
個人的に感心(?)したポイントをひとつ。
4ページ目、ぶたぶたくんのお家の中の様子(おそらく台所でしょう)が描かれているのですが、
まず、お母さんのおしゃれっぷりに目が行きます。最初に述べたように1970年ということを考えると相当ハイソでハイセンスな洋服を着こなしています。
で、僕が気になったのは奥に置かれている冷蔵庫の上。
(ちなみに冷蔵庫はまだワンドアタイプ)
これ、電子レンジだよね?
僕の実家にも母が嫁入り道具で買った年代ものの電子レンジがあるのですが、そっくりですw
そう、当時の電子レンジは高級家電だったのです。
家庭用電子レンジが一般向けに発売されたのが1965年だそうです。しかし、発売当初は値段の高さもあり、あまり受け入れられなかったとか。一般家庭に普及しだすのは1970年代半ば以降なんじゃないかな。
何度も言いますが、この絵本が出版されたのは1970年。
そう考えると、この「ぶたぶたくん」相当エエとこのボンボンですよΣ( ̄Д ̄;)
。。。そのくせ、本当の名前はお母さんにまで忘れられるという(;´д`)
ま、それはそれ。
土方久功さん、なかなかに世の流れを先取りする目を持った方だったようですね。
そういう風に考えていくと、
出てくる動物たちがおしゃれなリボンをしていたり、おつかいの買い物が「パンやトマト、キャラメル」なんていうのも、別れ際のあいさつに「ばぁい」なんて言うのも、当時の子どもたちからすると、
「すっげー!ぶたぶたくんすっげー!」って感じの夢のようなハイソな生活ぶりなのかもしれませんね。
うん。やっぱり絵本っていろんな見方で楽しめますね。
次回はぶたぶたくん誕生秘話?
「ゆかいなさんぽ」土方久功・作
に触れてみようかな。
開催日時と、お題となる絵本を決めて、その時間にその会専用のハッシュタグをつけてみんなでお題となった絵本についてあれやこれやと語り合うというもので、これまでに16回開催されています。
これまでの会の皆さんの発言を大人絵本会主宰の"えほんうるふ"さんがTogetterにまとめられていますので、ご紹介しますね。
http://togetter.com/id/ehonwolf「Togetter えほんうるふさんのまとめ」
僕が顔を出すようになったのはここ何回かと最近のことなんですが、毎回ぐいぐいと絵本の世界が広がり深まっていくような凄い感覚があります。
で、次回第17回の大人絵本会のお題が、
「ぶたぶたくんのおかいもの」
土方久功・作 福音館書店
今回紹介されるまで知らなかった絵本です。
1970年初版発行という時代はあるにしても、正直クオリティが高いのか低いのか分からない絵とお話。
リアルなのかデフォルメなのか分からない絵柄。「ツッコミどころ満載」という前評判はダテじゃなかったです。
ただ、この作者の土方久功という方、絵本の奥付の著者紹介を見るとパラオで民俗学的な研究をされていた彫刻家なんですね。
そう言われてから見ると、なるほど。なんとなくポリネシアの雰囲気が絵に表れているような。
(と、現金な権威主義的性格を露呈しつつ。)
いろいろとツッコミどころのあるこの絵本ですが、
個人的に感心(?)したポイントをひとつ。
4ページ目、ぶたぶたくんのお家の中の様子(おそらく台所でしょう)が描かれているのですが、
まず、お母さんのおしゃれっぷりに目が行きます。最初に述べたように1970年ということを考えると相当ハイソでハイセンスな洋服を着こなしています。
で、僕が気になったのは奥に置かれている冷蔵庫の上。
(ちなみに冷蔵庫はまだワンドアタイプ)
これ、電子レンジだよね?
僕の実家にも母が嫁入り道具で買った年代ものの電子レンジがあるのですが、そっくりですw
そう、当時の電子レンジは高級家電だったのです。
家庭用電子レンジが一般向けに発売されたのが1965年だそうです。しかし、発売当初は値段の高さもあり、あまり受け入れられなかったとか。一般家庭に普及しだすのは1970年代半ば以降なんじゃないかな。
何度も言いますが、この絵本が出版されたのは1970年。
そう考えると、この「ぶたぶたくん」相当エエとこのボンボンですよΣ( ̄Д ̄;)
。。。そのくせ、本当の名前はお母さんにまで忘れられるという(;´д`)
ま、それはそれ。
土方久功さん、なかなかに世の流れを先取りする目を持った方だったようですね。
そういう風に考えていくと、
出てくる動物たちがおしゃれなリボンをしていたり、おつかいの買い物が「パンやトマト、キャラメル」なんていうのも、別れ際のあいさつに「ばぁい」なんて言うのも、当時の子どもたちからすると、
「すっげー!ぶたぶたくんすっげー!」って感じの夢のようなハイソな生活ぶりなのかもしれませんね。
うん。やっぱり絵本っていろんな見方で楽しめますね。
次回はぶたぶたくん誕生秘話?
「ゆかいなさんぽ」土方久功・作
に触れてみようかな。