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さて。前編では、六芒星の出現を報告しておきながら、本題には入らずにいたので、今度こそ本題に入ります(笑)

まず、こちらが、現代日本象徴チャート』、外枠に手書きで書き込んであるのが、2011年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震の瞬間の、天界の星の配置です。

$wakaleido-scope by hippy "m" 若夏-20110311_earthquakejapanaspects


前回も少しお話しましたが、このチャートの中に手描きしてある線は、地震が起きた瞬間の天界の星々と、現代日本象徴チャート上の星々を、西洋占星術の「アスペクト」という手法に基づいて、繋いでいった関係性を表しています。そして、ここまで連載してきた記事では、これらをいくつかに分類して取り上げてきました。

今回は、六芒星というタイトルの通り、東北地方太平洋沖地震の瞬間に、天界の星々と現代日本象徴チャート上の星々が浮かび上がらせた六芒星にクローズアップしていきます。

そこで上のチャートから、他の線を外していくと

<グランドセクスタイル>

$wakaleido-scope by hippy "m" 若夏-20110311_earthquakejapan_grandsextile


このように、美しい見事な六芒星が現れるのです!

この六芒星、西洋占星術ではグランドセクスタイルと呼ばれています。セクスタイルは星と星が60度で関わり合うアスペクトで、それが6つの星の間で起こった時に、この六芒星が現れ、グランドセクスタイルとなります。

また、グランドセクスタイルは、見方を変えると東日本巨大地震に寄せて。 本編 地震の瞬間のホロスコープチャート⑤ カイトで取り上げた、グランドトラインという、大きな正三角形を2つ重ねた形でもあり、カイトを3つ、重ねた形とも言えます。

トラインを検証した時に『「調和的で安定」したエネルギーだが「それだけで満足してしまい、発展性が損なわれる可能性がある』と説明しました。

そのグランドトラインのひとつの頂点から、180度対向したポイントに星がくるとカイトという複合アスペクトになり、グランドトラインの安定性の中に緊張感が生まれ、発展性が生じます。

<カイト>

$wakaleido-scope by hippy "m" 若夏-20110311_earthquakekite


このように、グランドトラインの3つの頂点からそれぞれの180度対向ポイントに、3本の直線を引くと、グランドトラインとなります。

円の外周に一点を定めた時、その点から一番遠い距離に打ったもう一点が、円の中心を突っ切った180度の対向ポイントであり、その2つの点を結ぶと、円の直径となります。西洋占星術では、この180度の関係性をオポジションと呼びます。

手元から一番遠い場所、という意味で、オポジションは志し高く、理想を追い求める姿勢であることが分かります。グランドセクスタイルはオポジションを3つ持っていることから、とても高い理念を追い求める姿勢が伺えます。

また、それらのオポジションがそれぞれ60度ずつで交差していることから、親和するエネルギーがそこに生じていることが分かります。

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ここで、少し細かく、この六芒星を形成している天体を検証していきたいと思います。

2ハウス/おひつじ座/天界の木星
4ハウス/ふたご座/現代日本象徴チャート上のドラゴンヘッド
6ハウス/しし座/現代日本象徴チャート上の冥王星
8ハウス/てんびん座/現代日本象徴チャート上の太陽&天界の土星
10ハウス/いて座/現代日本象徴チャート上のドラゴンテイル
12ハウス/みずがめ座/天界の金星

※ここで「天界の」と記しているものは、西洋占星術の専門用語では「トランジット」の天体を示します。東北地方太平洋沖地震の瞬間に、地球の周りを囲んでいた、現在進行形の天体の位置となります。

それに対して「現代日本象徴チャート上の」と記しているものは、わたしが採用しているこの「現代日本象徴チャート」を構成している天体の位置となります。このチャートは、第二次世界大戦後、現在の憲法の草案が国会に提出された瞬間のチャートと言われています。

その瞬間に、地球(東京を中心に)から見て、どの方角にどの天体が広がっていたのか、が示されています。ここ数年間、このチャートを追いかけて検証してきましたが、有効であると感じていますので、わたしは「現代日本を象徴するチャート」として採用しています。

この六芒星を形成している天体(及び感受点)が全て、偶数のハウスに入っていることが分かります。これらのハウスは、奇数ハウスに対して、内向的な傾向があります。発信/受信では「受信」、陰/陽では「陰」、男性性/女性性では「女性性」のエネルギーを宿した部屋に形成された六芒星だと言えるでしょう。

それに対して、それぞれのハウスに配置されている天体の星座は、おひつじ座、ふたご座、しし座、てんびん座、いて座、みずがめ座です。これらの星座は全て、奇数のエネルギーの星座なので、この六芒星を形成している天体は、「男性性」のエネルギーに彩られていることが分かります。

これらのことから「男性性」と「女性性」のエネルギーバランスが取れている六芒星と言えそうです。

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次に、この六芒星の構成要素から見えてくる象意を書き記していきます。

2ハウス:「ギフトとしての才能」「与えられた資質」「自分のテリトリー」
おひつじ座:「本能」「スタート」「直感」
木星:「発展性」「育む」「慈悲」

4ハウス:「地球」「地球意識」「故郷」「母性」
ふたご座:「叡智」「知性」「情報」
ドラゴンヘッド:「魂の目指す先」「魂が学ぶこと」「使命」

6ハウス:「個々に与えられた役割」「スキル」「はたらき」
しし座:「表現」「人生」「自分を人生の主役に据える」
冥王星:「(肉体/物質に宿った)魂」「根幹」「コア」「生と死、死からの再生」

8ハウス:「物質、肉体という限界からの超越」「精神性」「限界を超える」
てんびん座:「個と個の調和」「自立」「バランス」
太陽:「表現」「価値観」「主体性」
土星:「具現化、物質化する力」「物質世界における限界値」「次世代に引き継いでいくもの」

10ハウス:「物質世界の頂点」「責任」「次世代に引き継いでいくもの」
いて座:「精神世界の頂点」「ルーツ」「出発点」
ドラゴンテイル:「魂の経歴」「魂が学んできたこと」「魂の出発地点」

12ハウス:「子宮」「終わりと始まり」「カオス」「浄化」
みずがめ座:「アトランティス」「叡智」「錬金術」「ビジョンの力」
金星:「ハート」「生きることの喜び」「五感で確かめる」

あの地震を経験した、今の日本に求められている大切な要素が、ここに全て含まれているのではないでしょうか?

この六芒星が、地震の起きた瞬間、現代日本を象徴するチャートに起ったこと。その意味が今、問われ始めているような印象を持ちます。