Mariah Carey
I Stay In Love
再ブレーク(2005-2008)
そして2005年、アルバム『The Emancipation Of Mimi』を発表。1997年頃からの囁くような歌い方に全盛期並みの高音が復活し、彼女の新境地を開いた。ファーストシングルの「イッツ・ライク・ザット」がヒットし、続くセカンドシングル「ウィ・ビロング・トゥゲザー」が通算14週1位を獲得、年間売り上げNo.1シングルとなり、サードシングル「Shake It Off」も6週連続2位(その時の1位は「ウィ・ビロング・トゥゲザー」であった)と大ヒット。アルバムはシングルの「ウィ・ビロング・トゥゲザー」と共に 2005年の全米年間セールス1位、全世界で売上約1000万枚を超える特大ヒットとなり、「The Return Of The Voice」と形容されるほどの劇的な大復活を遂げた。アメリカン・ミュージック・アワード1部門、グラミー賞3部門など数多くの賞に輝いた。この復活を受け、マライアの第二期黄金時代に突入したとも言われている。
11月には同アルバムに新曲やDVDを加えた『Ultra Platinum Edition』を発売した(日本では2006年1月に国内盤を発売)。4thシングル『Don't Forget About Us』も2週連続1位となり、同年2曲以上の1位を獲得した唯一のアーティストとなった。
2005年9月8日には、ニューヨークで開催された『FASHION ROCKS 2005』に出演。
そして、2005年-2006年でのカウントダウンイベントNew Year's Rockin' Eve 2006では、ニューヨークのタイムズ・スクエアでライブを行なった。この模様は全米のお茶の間に向けて生中継された。 なお、一人の歌手がニューヨークの象徴であるタイムズ・スクエアで、およそ100万人のファンの前でライブを行うのは、34年間の番組史上初めてのことであった。
2008年4月、アルバム『E=MC²』をリリース。先行シングル「タッチ・マイ・ボディ」はBillboard Hot 100で1位を獲得した。これで彼女のビルボードでのシングル1位獲得は18曲目となり、エルヴィス・プレスリーを抜きビートルズの20曲に継ぐ歴代2位についた。同時期に、アイランド・デフ・ジャムとの再契約を発表した。
さらに、『グリッター』以来、映画から離れていたマライアの本格的映画出演が再び始まった。2008年のトライベッカ・フィルム・フェスティバル(Tribecca Film Festival)では、ハル・ベリーのオスカー受賞作となった邦題『チョコレート』のプロデューサーによるプロデュース作品『Tennessee』が招待作品となっている。その作品でマライアは初めてカントリーソングを披露した。
2008年9月5日にニューヨークで開催された、『FASHION ROCKS 2008』に出演。
2008年11月、モナコで開催されたWorld Music Awardsにて、ソロアーティストとして全米No.1獲得数が歴代1位になったことからSpecial Achievement Award(特別功労賞)を受賞した。