中東情勢を歴史から見た分析~「アラビアのローレンス(オスマントルコ帝国からの独立戦争」 | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

中東情勢を歴史から見た分析~「アラビアのローレンス(オスマントルコ帝国からの独立戦争」

先週は中東情勢の各国別の分析と近いうちに起りうる可能性を提示しましたが、今週は中
東情勢を歴史的に「アラビアのローレンス(オスマントルコ帝国からの独立戦争)」・「ナセル

の汎アラブ主義」・「イランにおけるイスラム革命」・「今回の反政府デモ」4つに分けて論じて

みたいと思います。


第一次大戦の結果、オスマン帝国は解体され各地で独立運動が起きました。ローレンスも
大戦末期に英諜報機関にスカウトされオスマン帝国を後方撹乱目的で中東で独立運動を名
目にした反乱軍を組織します。この時ローレンスはアラブ人に敬意を払い、またアラブ
人も彼を信頼し、共通の敵オスマントルコ打倒に向けて戦いを始めます。その関係からア
ラブ人に民族意識や国家意識が生まれてきます。しかし戦争が終わると英国首相はアラブ
人との約束を反故にして仏国との悪名高いサイクス・ピコ条約で中東を勝手に分割し、地
縁血縁や宗派などを一切無視した括りでの列強の押し付けによる国家が強要されます。こ
れが現在まで続く中東情勢の不安定さの根源になります。





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