こんにちは。

背番号3・のつじです。

2巡目、どんな内容にしようかな~と考えましたが、
リーダーMASAさんから和洋酒大臣と任命???されてますので、
日本酒の話を。


今年の初め、日本酒のセミナーに久しぶりに出席しました。
北海道の蔵元さんではないのですが、
講師は、岐阜にある蔵元、達磨正宗 白木恒助商店さんの
女将 白木しげりさん。

こちらの蔵のメイン商品は、古酒です。
日本酒を何年も保存、ねかせたものなのです。
一番古いビンテージは、昭和50年製。
一番新しい古酒は3年熟成ですが、毎年味わいを
同じようにするため、4年以上のものもブレンドしています。


しげりさんのお父様で、6代目蔵元が、
昭和46年ごろ、テレビも普及し始め、これでは大手メーカーには
勝てないと思い、造ったお酒を次々を貯蔵することを始めました。
当時は日本酒をねかせるなんてことは、ほかにするところはなく、
廻りにはアタマがおかしいんじゃないか。といわれたそうです。


造ったお酒は売らないとお金にはならないし、
本当にすごい決断と意思だなと思います。
今では古酒のおいしさをわかる人も増え、
古酒をつくる蔵も多くなりました。
外国の方にも、評価が高いようです。
でも、これまで数十年。
他にはないものをつくり続けた執念はすごい。
ここまで自分を信じて頑張ることはかなり難しいと思う。
ものすごいご苦労があっただろうなと思います。


保存は列車のコンテナに、夏期は近くの川からポンプで
水をくみ上げて放水して冷やしているので、夏期は28℃位、
冬期は3℃くらいで保存しています。
冷蔵庫で保存すると、あまり色はつかないのですが、
こちらの10年古酒くらいになると、色も茶色になってきます。



本気になったモンゴロイドの会なブログ











左から、3年、5年、10年、20年の古酒です。

キレイです。

個人的には10年古酒が好きかな~でも20年も捨てがたい。


味わいは、やはり熟成しているだけあって、複雑で、
口当たりがまろやかで、旨みが多く、余韻が長いです。
日本酒というよりは、ワインやシェリーのような洋酒な感覚です。


日本酒ですが、甘いので、
ごはんの後にちびちびと飲むのがおいしいのです♪



私が日本酒の勉強、利き酒師の試験勉強を始めたばかりの10数年まえ、
試飲にだされたのを飲んだのが初めてでした。
世の中にはこんな日本酒があるのか!とびっくりしました。


その後すぐ、ネットで注文して、
しげりさんに、
札幌の石川先生のところで日本酒を勉強しています、
おいしかったので注文しました。
と追記したところ、
「石川先生とは昔からお世話になっています、
お勉強しているのでしたら、役立てて下さい。」と
商品と一緒に、何冊か古酒に関する本を送って頂きました。
今回、直接お会いしてお礼が言えて、うれしかったです。

日本酒に古酒があるというのはまだまだ、
あまり知られていません。
でもいい環境で熟成させると、日本酒はさらにおいしくなるのです。
よくワインはねかせるとおいしくなるといいますが、
温度差があるところで貯蔵したり、床暖のある居間なんかに
飾ってあったりすると、数年でおいしくなるどころかすぐに劣化します。
いい環境であっても、品種によってそれぞれ限界があり、
楽しみにおいてあっても、味がぬけたようになったりもします。


セミナーのあとの懇親会では、
栗山の小林酒造さんのブースもあって、
小林専務がサービスしてくれました。
小林酒造さんが今回持ち込んだお酒は、
前日搾ったという、生まれたてのお酒でした。
もちろん新酒には新酒のよさがあります。
若々しくて、爽やかでした。


古酒と、となりに並んだうまれたての新酒。
楽しく飲ませていただきました。


みなさんも機会があったら、ぜひ古酒を飲んでみてください。
買って、押入れにいれっぱなしの日本酒があったら(ないか(笑))
ためしに飲んで見てください。
意外においしいかもしれません。