情報ツールとしてのWikipediaについて
こんばんは。
丸山@実務翻訳者養成所です。
丸山のプロフィールはこちら をご覧下さい。
先日、「インターネットができて翻訳家にとって楽になったこと 」というお話をしました。
本当に翻訳者にとってはありがたいことです。
資料がたくさんあります。
昔なら、辞書や雑誌、参考書に頼っていたところです。
情報を的確に使い翻訳する、というのがプロの仕事です。
記憶している単語を日本語から英語(またはその逆)にする、という簡単な仕事ではありません。
情報処理の仕事です。
その中でも私がとても気に入っている情報ツールはWikipedia です。
多くのエントリには、別の言語バージョンがあります。
しかし注意点は多いです。
必ずしも対訳としての別語バージョンに対応しているとは限らないからです。
その国の事情によって、1対1の対応にならない言葉も多いのです。
まだまだ情報としては不完全なエントリもあります。
ですから、素人が「翻訳のツール」として使うにはとても危険なものです。
しかし、その言語で細かい説明までしてあるエントリも多いので、その説明を読みながらきちんと正しい訳語かどうかを検証することもできます。
もちろん、それ以外の資料でも裏づけを取る必要があります。
慎重の作業の裏づけがあれば、Wikipedia はとても使えるツールだと思います。
(そういう慎重な作業が必要であることからも、プロの翻訳家の仕事はなくならない、と言えます)
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