PS創刊編集長 小山田さん | 守谷聡オフィシャルブログ『SENSE編集長のブログ』 powered by アメブロ

PS創刊編集長 小山田さん

こんなことを本来ブログで書くべきか悩みましたが、

私の備忘録として残しておきたいので

敢えて書かせていただきます……。


ついさきほど、元PS創刊編集長の小山田さんが

お亡くなりなられた旨、のご連絡をいただきました。




私と小山田さんの出会いは、

SENSEを創刊した1,2年後のJILLEを創刊した頃。

「いやぁ、君が守谷君なんだ、会いたかったよ!」と

気さくにお声を掛けていただき、

呑みに行かせていただいたのが、

初めての出会いでありました。


当時の私はまだ20代。

生意気にも雄弁に編集論などを

語ってしまった記憶があります。

それでも小山田さんは、私のような青二才に対し

「守谷君は有能だよ。君みたいな若い編集者が

この業界でもっと活躍すべきだよ(笑)。

いつか一緒に仕事したいね」

と常に温かく励ましていただきました。


SENSEもいつ廃刊するかわからない。

展示会に行けば誰も声を掛けてくれない。

今よりもっともっと辛かった編プロ時代。

大手出版社の方で気さくに話してくれるのは

小山田さん一人だった、

と言っても過言ではありません。


今も全くありませんが……

地位も何もなかった若僧編集者時代に、

決して上から見ることなく対等に接していただいた、

業界で尊敬できる数少ない先輩編集者でありました。


あの優しさに、動かされたクリエイター、ブランドは

相当多かったと思います。


その後、私が男性誌一本に絞り、

出版社へと業態変化させた後は、

小山田さんはドマーニの編集長をやられていたため、

接点がだいぶ少なくなり残念でありましたが、

それでも展示会でお会いする度に

気さくにお声を掛けていただきました。




私が師と仰ぐ編集者の一人であった小山田さん。


正直、第一報を聞いたとき唖然としてしまい、

これを書いている今も、気持ちの整理が全くつきません。


ただ、一つ。私が出来ることと言えば

小山田さんに教わったことを

これからの出版人、出版界に伝えていく。

これしかないと思います。


人生は一度しかない。


この訃報を聞いて、さらにその思い・覚悟が強くなりました。


私もさらにスピードを早め走り続けたいと思います。






小山田さん。


正直早すぎますよ、まだ40代ですよ(涙)。

もっともっと話したかった。

もっともっと出版界・編集論のアドバイスを頂きたかった。

本当に残念です……。


でも、ご安心下さい。

小山田さんに教わったことはしっかりと下にも伝えていきます。

いづれ、私がそちらに行ったときに

ご報告させていただきますね。

その際は、また熱く出版論を語り合いたいです。


今まで本当に有難うございました。

そして本当にお疲れ様でした。


まずは、ゆっくりとお休み下さい。


本当に本当に有難うございました!