血が苦手です。

なので、注射を打たれると8割ショックで倒れます。

へたれ。


なので、生まれてこのかた献血というものをした事がありませんでした。

だけど

一生懸命に「献血にご協力下さい!」と言ってるそばを横切る事に凄く罪悪感を感じていました。

なので、意を決して献血をしようと思いました。


それはそれは凄い覚悟で。


入り口に行き
余裕振りながら
しかし
プルプル震えた口調で質問しました。


それはそれは凄いこ慣れた感じで。



「あの…どれぐらい血って取るんでしたっけ?」

「だいたい、200~400ml位ですね。牛乳瓶でいうと2~4本です。」


…結構とるのね。


若干、来てしまった事に後悔する。

しかし、時すでに遅し。


受付でそれはそれはキラキラした綺麗な目で、ご協力ありがとうございます!
と問診票を渡される。



…ごくり。




辺りを見回す。

すると、自分よりはるかに年下の女子高生が椅子に座って待っていた。


それを見て、いい年して自分は何を躊躇っていたのだろうか?と恥ずかしくなった。


よし!
血くらい何だ!
抜かれた位ですぐに元に戻るだろうが!
何を躊躇っている!
今やらなけりゃ、一生出来ないぞ!


ふつふつと湧き上がる、献血心。


問診票を素早く書き、席に着いた。


もう、柏野を止められるものは誰一人いなかった!




「初めてですね?じゃ、何点かお聞きしますね。」

「はい!」

「今日の睡眠時間は、何時間ですか?」

「0です!」

「……」

「……」

「…24時間以内だったら、何時間ですか?」

「0時間です!」

「……」

「……」





「今日は献血は無理ですね。」

「えーーー!!」

「お気持ちはありがたいのですが、体調が万全な時にまたお願いします。
あ、よかったら…」

と、アクエリアスと歯ブラシを貰った。


あげるつもりが、逆に貰ってしまった。


実に申し訳ない。


しかし、睡眠不足だと献血が駄目だとは知らなかった。

前日、さいたま地方裁判所に行く為緊張して寝れなかったもんな~。


でも

photo:01



献血カードを作って貰ったから、これでいつでも献血できるぜ!


photo:02




nanaクローバー