明日からの選挙の争点は、これまでのぬるま湯から抜けだし、財政破綻を回避できるか、それともこのまま破綻への道を進むのかの選択です。

広島市の財政は今や破綻寸前です。

4,000あるといわれる事業すべてを見直し、無駄を徹底して省くことも必要です。

しかし、それではもうこの事態に追いつけません。

ぬるま湯は確かに心地よいものです。

出れば、外の冷たい空気にふれ、風邪をひいてしまうかもしれません。

いつまでも浸かっていたいという気持ちも分らないではありませんが、お湯もいつかは冷めて水になります。

そのままでは命取りになりかねません。

いまこそ改革に取り組まなければ、破綻あるのみです。

ぬるま湯から脱して、「総人件費の抑制」に取り組まなければなりません。

市の職員の皆さんの協力がどうしても必要です。

そのためには市のトップの率先垂範、まず我が身を削る覚悟を示さなければなりません。

それが市長給与の半減であり、市議会定数の・報酬の削減の提案です。

しかし、それが目標ではありません。

あくまでも一時的な手段です。

人件費の抑制で生まれる新たな財源を、広島の未来のために投資し、将来の税収を増やすことで抜本的に財政構造を立て直すことこそが目的です。

今、広島市民はその分岐点に立っています。

このブログも、きょうでしばらく休止です。

これを機会に過去のブログも読み返していただけると幸いです。

きょうから2週間、持てる力を尽くして、戦い抜きます。

民主党政権が力を入れていたネット選挙の解禁が、今回も見送られました。

東日本大震災が発生する前の決定で、震災とは関係ないのですが、こうした事態になれば、街頭での連呼より政策論争を深めるネット選挙を解禁しておけばという声も聞かれます。

いずれにしても法的に整備されなかったのですから、自分たちで判断しなければなりません。

選挙期間中も更新してもなんら差し支えないという解釈もあります。

しかし、選挙管理員会の見解などで法に触れる恐れありとされています。

やはり、おそれがあるなら、あえて更新することは止めようというのが私の見解です。

いつの日か、法整備されて解禁されることを期待して、明後日以降更新しないことにします。

皆様のご理解をいただきたいと思います。

昨夜は、夜遅くまで広島テレビの市長選番組の収録があり、深夜の帰宅となりました。放送は今夜といっても、日付は明日の午前2時すぎからです。

ところで、わたしの財政再建策にいくつか質問が寄せられています。

それにお答えしたいと思います。

質問の一つは、なぜ市長の給与を990万円にしたのかというものです。

現在の市長給与は2,160万円あまり、単純に「半減」ですと、それでも1,000万円を超えます。

多くの市民が不況に苦しみ、財政再建のためには、市の職員の皆さんの協力が必要です。

このため、トップ自らが「身を削る」覚悟を示す必要があります。

それを示すのが狙いであり、同じ半減でも、一目で分るように、三桁の数字にしたものです。

これに対して、市議会議員の皆さんの報酬を900万円にしたのは、ただ30%減にしただけです。

名古屋市の場合、市長も市議会議員も800万円というのが、河村市長率いる減税日本の公約ですが、根拠は明らかにされていません。

しかし、その方が分かり易く、今回の出直し市議会議員選挙の大勝につながったのかもしれません。

また、市議会議員の定数削減と報酬カットを「そうする」とせず、「提案する」としたのは、議会に提案して可決されなければ、実行に移すことはできません。

しかし、これまでは、議会のことは議会自らでということで、市長の方から口出ししないというのが慣例でした。

名古屋市の場合のように、市長が減税とともに提案し、否決されたため、市議会をリコールするという事態になったものです。

市長の方から、議会の定数・報酬について条例を提案する、それだけでも、これまでのやり方を大きく変える「変革」になります。